梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

2011-01-01から1年間の記事一覧

いただきもの

近代中国を生きた日系企業作者: 富澤芳亜,久保亨,萩原充出版社/メーカー: 大阪大学出版会発売日: 2011/12/20メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 謹呈短冊に「著者一同」とありましたので、この場を借りてお礼を申し上げたいと…

いただきもの

中国・電脳大国の嘘 「ネット世論」に騙されてはいけない作者: 安田 峰俊出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/12/15メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 61回この商品を含むブログ (11件) を見る おお、何というかかなりまともな現代中…

いただきもの

李鴻章――東アジアの近代 (岩波新書)作者: 岡本隆司出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/11/19メディア: 新書購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (20件) を見る 上のエントリでも書きましたが、「清末以降の中国の近代化の歴史をどう捉えるか」…

理念型としての「中国」

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史作者: 與那覇潤出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/11/19メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 193回この商品を含むブログ (113件) を見る この本は最近店頭に並んだばかりだが、早速ネットなど多くの人が感…

中国の金融システムに関するIMFのレポート

産経ニュースより 【ワシントン=柿内公輔】国際通貨基金(IMF)は15日に初めて公表した中国の金融システムの安定性に関する評価書で、「システムの脆弱(ぜいじゃく)性が増しており、一層の改革が必要とされる」と指摘した。 評価書は「中国の金融シ…

反響について

遅ればせながら、拙著について言及していただいたブログ記事を順次紹介していきたいと思います。またここでは紹介しませんが、twitterでもいくつか丁寧な感想をお寄せ頂いています。どうもありがとうございます。稲葉振一郎氏(インタラクティヴ読書ノート別…

お知らせ

第1章の内容がPDFファイルにて公開されています。「立ち読み」のつもりでご覧下さい。 http://www.jimbunshoin.co.jp/news/n2939.html

新刊のお知らせ

「壁と卵」の現代中国論: リスク社会化する超大国とどう向き合うか作者: 梶谷懐出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2011/10/14メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 59回この商品を含むブログ (38件) を見る ようやく刊行できる運びとなりました。来月初旬に…

すでに出た本とかこれから出る本とか頂いた本とか

和解と協力の未来へ――1990年以降 (岩波講座 東アジア近現代通史 第10巻)作者: 和田春樹,後藤乾一,木畑洋一,山室信一,趙景達,中野聡,川島真出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/08/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る「中国・経済成長の…

もう一つの「中国モデル」論

先日、中国および台湾で辛亥革命100周年を記念する大がかりな式典があった。単に区切りがよいと言うだけではなく、今年が中国近代化100年の歩みの中で非常に象徴的な意味を持ちそうなのは、この100年間の中で中国の国際社会での地位がMAXに達していることだ…

アイデンティティと「風評被害」

いまさら言うまでもないことだが、現在大震災による被害および原発事故で、生産者が深刻な状況に追い込まれている。 特に、食物の放射能汚染に関する「風評被害」に関しては、関谷直人氏による問題点をコンパクトにまとめた良書(『風評被害 そのメカニズム…

いただきもの

為替レート制度選択の経済分析作者: 金京拓司出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2011/09/16メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 同僚の金京さんよりご恵投頂きました。先日出版された拙著の問題意識とも一部重なるところがありますので…

反響・書評など

田中秀臣氏(Economics Lovers Live Z) 日本経済新聞(10月30日書評欄) 山下ゆ氏(西東京日記 IN はてな) 徐一睿氏(『中国経済研究』第9巻第1号、2012年3月) 大橋英夫氏(『アジア経済』第53巻 第4号、2012年6月) 岡本信広氏(『中国21』Vol.37、201…

お仕事のお知らせ

現代中国の財政金融システム -グローバル化と中央-地方関係の経済学-作者: 梶谷懐出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2011/09/09メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る以下、名古屋大学出版会ウェブサイトより。 内容説明…

中国政府と鉄道部の債務残高

欧州諸国、米国の債務危機が問題になり、日本でも国債残高の対GDP比の大きさが問題とされて久しい。一方、中国の政府債務はせいぜいGDPの40%程度であり、非常に健全であるというのが中国政府の公式見解であった。 しかしこのところ、中国も中央や地方政府の…

上海‐温州高速鉄道乗車記

8月8日から11日にかけて、科研の調査旅行で温州に行く機会があり、関空から上海に入った後、温州まで7月23日に事故を起こした「動車(在来線を走る高速鉄道)」に乗って移動しました。切符代は2等車で187元と、同じ移動区間の航空券が900元以上かかることを…

リスク社会論と中国

このところ、リアルもネットも震災と原発をめぐる問題が多くの人の関心を占めていて、中国への関心は二の次だったというのが正直なところだろう。だが、この数ヶ月の間に、中国の社会では非常に重大で根本的な動きがいくつも生じているし、個人的にそれらの…

中国経済の論理を歴史に学ぶための本

上記連載で紹介した文献のうち、最近出版されたお勧めの本二冊を紹介しておきます。中国「反日」の源流 (講談社選書メチエ)作者: 岡本隆司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/01/13メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 64回この商品を含…

お仕事のお知らせ

ウェブ連載「「壁と卵」の現代中国論」更新しました。 http://www.jimbunshoin.co.jp/news/n2377.html リンク先にもありますが、連載はこれが一応最終回で、連載の内容は加筆したり順番を入れ替えたりしたあと人文書院より出版される予定です。ほぼ1年間の連…

<民主>と<中華>

お久しぶりです。この間、米中戦略経済対話や、四川大地震3周年など中国関連の動きはいろいろあったようですが、それはまあともかく。 あまり誰も気にとめていないかもしれないけど、ちょっと前のニュースで、以下のようなものがあった。http://www.jiji.com…

{中国]Red Hot Chongqing-Pepper!

中国のことをよく知らない友人に、中国で最もクールな都市はどこか?と聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか。多くの人は上海か、中にはハルピンと答える人もいるかもしれない。でも、もしあなたが最もホットな都市はどこか?と聞かれたのなら、そのとき…

お知らせ

ブログの方はまともに更新していませんが、ウェブ連載「「壁と卵」の現代中国論」の方は順調に更新しています。 http://www.jimbunshoin.co.jp/news/n2270.html やっぱりこういうものもフォローしといたほうがいいのかなあ。全然食指が動かないけど。China's…

新しい中国経済論のテキストが

出ました。よろしくお願いします。 [rakuten:neowing-r:10383413:detail]

お仕事のお知らせ

告知が遅れましたが、ウェブ連載「「壁と卵」の現代中国論」、更新しています。 http://www.jimbunshoin.co.jp/news/n2151.html

アイ・ウェイウェイ氏拘束さる

上のようなことを書いていたら、本日(3日)になって、日本でも展覧会が開催された世界的な芸術家、アイ・ウェイウェイ(艾未未)氏が北京空港で香港行きの飛行機に乗ろうとしているところ当局に拘束され、北京郊外にある彼のスタジオも十数名の警官による捜…

中国で強化される言論規制

日本が震災で大変な状況に陥っている間に、中国では政府による言論面での締め付けがハンパではなくなっているようだ。まず、これは震災の前、ちょうど「両会(全国人民代表大会と政治協商会議)」が開催されたころから、僕もかなりの数をフォローしていた中…

勤め先での動き

神戸大学都市安全研究センター(Research Center for Urban Safety and Security)のブログで、東北地方太平洋沖地震災害に関する様々な情報が提供されています。 RCUSSブログ−東北地方太平洋沖地震災害情報 同ブログでもアナウンスされていますが、「東北関…

震災に関する外国人向け情報サイトのリンク集/Links of the Information about Tohoku Earthquake in Foreign Languages

Twitterやメーリングリストなどで流れてきた、今回の震災に関する外国人向けの情報サイトをリンクしておきます。とりあえず私自身が読めるものということで、英語と中国語のものを中心にさせていただきます。中には充実したリンクサイトもたくさんあるので、…

いただきもの

一時期パンダ関連の話題でツイッター界隈が賑わっていた時、家永真幸さんの研究論文について言及したら、それをご覧になった家永さんからご著書をお送りいただきました。よい時代(?)になったものです。どうもありがとうございます。パンダ外交 (メディア…

お仕事のお知らせ

1ヶ月のご無沙汰です。中国がらみではフォローすべきことが多すぎて、かえってなかなかまとまった記事が書けないですね・・というのは単なる言い訳ですが。 というわけでこちらはなんとかサボらずに続いているウェブ連載「「壁と卵」の現代中国論」、今月も…