2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧
D.ローマーの『上級マクロ経済学』や吉川洋『現代マクロ経済学』などのテキストを読めばすぐわかることだが、今やケインジアン的なモデルで経済を説明する、ということは賃金や財価格の硬直性にミクロ経済学的な根拠付けを与える、ということとほぼ同義にな…
だいぶ前に「やるぞ」と宣言しておいて一応メモを取っていたStiglitz&Greenwald『新しい金融論』ISBN:4130402099メ、出すタイミングとしてはバーナンキ祭りの後の今しかないように思えてきたので、ここで放出することにする。ネット上で公開するようなレジ…
というわけで25日付のWSJとNYTを買って読み比べてみたのだが、Web版ではわからない、写真により受けるイメージの違いというのが非常に面白い。まずNYTだが一面の写真で、ごらんのようにバーナンキが実に威風堂々とまるでグリーンスパンを従えるかのように歩…
こういうネタの時にはまずHicksianさんのところに集まるというのが「フォーカルポイント」になっているようなので・・ http://econ.cocolog-nifty.com/irregular_economist/2005/10/post_9ac0.html それにしても、バーナンキの業績やインタゲ政策についてき…
李振盛といっても「誰やそれ」という人がほとんどだろう。元『黒竜江日報』という中国の地方紙のカメラマンで、文革期に「模範的記者」として撮影した、当時の様子を伝える貴重な秘蔵写真の数々が『紅色新聞兵』(ファイドン)ISBN:4902593130ており、日本で…
いや、今更朝日を叩くのは芸も品もないことだというのは重々わかっているのだが・・http://www.asahi.com/international/update/1019/004.html 米国の知日派はもちろん、ブッシュ政権内でも小泉首相の靖国神社参拝を評価する意見は皆無といっていい。何の戦…
今月の6日の話だが、Alan MacFarlane氏による「福沢諭吉と丸山真男:日本の近代化に関する二つのビジョン」という題の講演会に出席してきた。これは僕が籍を置いているCenter of Chinese Studyと同格のCenter forJapanese Studiesが毎年行っているMaruyama L…
というわけで、bk1書評。 一箇所訂正。 誤:著者は、この本に掲載されたような反日記事を書く傍ら、 正:著者は、この本に掲載されたような反日ウォッチ記事を書く傍ら、
いただきもの(わざわざ航空便でお送りいただき、かたじけない)*1。 本書の元になったのは『サピオ』や『諸君!』に掲載された反日ウォッチ記事で、そのかなりの部分は既に読んでいたのだけど、こうしてまとまって読むと、いや、やっぱりおもろいわ。 ちゃ…
先日のエントリid:kaikaji:20051009、id:kaikaji:20051011#p2の続き。 さて、これまでFryerの'Acting White'に関する研究比較的詳しく紹介してきたのは、問題設定といい、方法論といい、非常にアメリカらしいものを感じたという点で印象に残ったからだが、必…
こちらに来て1月以上がたつとさすがに髪の毛も伸びてくる、というわけで床屋に行くことにした。「髪の毛の質が似ているアジア人がやっているところだったらそれほどひどいことにならないだろう」と考え、大学近くのテレグラフ・アベニューにあるコリアンのお…
先日のエントリid:kaikaji:20051009の続き。 さて、以上説明してきたような'Acting White'と呼ばれる現象にはさまざまな解釈が可能なように思える。たとえば、次のような解釈は最も「自然」なものの一つではないだろうか。1.(環境、所得、両親の教育水準…
オーマンというとこういったものを真っ先に思い出してしまった私は、やはり「文系ヘタレインテリ」が抜けていないのでしょうか? あと最近では小島寛之さんの『確率的発想法』ISBN:4140019913 で、コモン・ノレッジの考え方を使った株価の大暴落のシナリオの…
こちらに来てから1ヶ月が過ぎたが、とにかく英語を何とかしなくてはならないということで、先週から公営の無料の英会話教室に通うことにした。こういう公営の「生涯学習」スクールがアメリカのほかの都市にも普通にあるのかどうかよくわからないが、趣旨とし…
TBをいただいた田中先生のブログでノーベル経済学賞受賞者の予想ネタが盛り上がりそう。ノーベル経済学賞といえば、2001年度の受賞者であるG.アカロフが大学院のマクロの授業を持っているので(テキストはD.Romerの3rd.edition)、受講生が結構多い(50人程…
本日、町山智浩さんid:TomoMachi:20050820が絶賛していた40歳童貞男の映画を見に行ってきた。こちとらの英語能力が低いもんでギャグを堪能できなかったのは残念だが、それでも十分楽しめましたです。特にエンディングは秀逸。
知っている人は知っているだろうが、知らない人は全く知らないだろうETLO(東トルキスタン解放機構)による中国政府への武装闘争宣言に関するニュースで、一部のブログや2ちゃんねるでの情報交換がなかなかの盛り上がりを見せていて、僕も非常に気にな…