梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

参考

http://www.j.u-tokyo.ac.jp/~shiokawa/ongoing/books/wada.htm (革命主義と現実主義のつながりを指摘するのが「逆説的」に聞こえるのは)「革命主義とは非現実的なものであり、改良路線の方が現実的だ」という発想が一般にあるからである。確かに、長期的…

「君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956」

公式サイト この映画は、歴史的事件に対する関心を喚起するという点において確かによくできている。だからこそ僕も映画に触発されてこんな文章をブログに書いているのだ。しかしそれは「市民に発砲する戦車」とか「目の前で撃ち殺される友人」とか「卑劣で憎…

中国の都市非正規就業について

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071222-00000001-rcdc-cn 2007年12月21日、上海の復旦大学発行の「2006中国非正規就業者発展報告:労働力市場の再観察」によると、中国の都市部の非正規就業者の数は1億3000万人にのぼるという。上海市の「新聞晩報」と…

『水没の前に』

いや、噂にたがわず大変素晴らしい作品でした。 三峡ダム建設に伴う立ち退きというと数年前にNHKスペシャルでも一度取り上げられていたのだけど、その番組ではカメラを向けられた立ち退き家族は「国の政策なので喜んで従います」みたいなことしか語っていな…

購買力平価ベースのGDP下方修正・その後

Keidelさんが言っていたADBによる新しいPPPの推計結果に基づく一人当たりGDPの修正結果を世銀が出したようで、あちこちで話題になっている様子。 その中で、Manzie Chinnによるエントリが今回の下方修正が為替レートの評価に及ぼす影響を詳しく論じていて参…

参考

本書の訳者横澤泰夫さんによる当世中国発禁事情。 http://www.21ccs.jp/china_watching/ChinaPublish_YOKOSAWA/China_Publish_03.html

お正月に読みたい本

ほとんど話題にもならなかったが、今年は中国で反右派闘争が起きてから50周年目にあたる。それにあわせたのだろうか、反右派闘争で糾弾され「最大の右派」とレッテルを貼られた中国民主諸党派のリーダー章伯鈞の娘による回顧録の翻訳が出版されている。嵐を…

『中国の闇』

中国現代化の落とし穴―噴火口上の中国作者: 何清漣,坂井臣之助,中川友出版社/メーカー: 草思社発売日: 2002/11/30メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る この著者の「出世作」である上の本のオリジナル版は1997年に出たのだけど…

最近買った本

チャイナマネーの時代―世界を動かす中国経済作者: 山口正章,郭穎出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2007/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る マクロデータからミス・コンの結果まで、これでもかとデータを駆使して中国経済の最新ト…

スティグリッツ対ロドリック

De Long先生の学生の質問より。 What is the difference between Joseph Stiglitz's Dani Rodrik's approaches to economic development policy and the proper structuring of economic institutions? Rodrik氏の回答。

「緑の海平線〜台湾少年工の物語〜」

担当している「中国経済論」授業でちょうど台湾経済のところまできたのだけど、改めて考えると台湾の歴史や中台関係について、その背景がコンパクトに説明された映像作品というとありそうでない。かといって『悲情城市』を学生にいきなり見せるのは無茶だ。…

中国ドキュメンタリー映画上映会のお知らせ

『長江哀歌』を観た後どうしても『水没の前に』を観ておかねば、という気になったのですが、待っていても観られそうにないので結局自分で企画することにしました。 教室なので座り心地は(あまり)よくないですが、無料ですのでお近くの方はどうぞ。日時: 1…