梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

2013-01-01から1年間の記事一覧

いただきもの

それでも金融はすばらしい―人類最強の発明で世界の難問を解く。作者: ロバート・J・シラー出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2013/12/20メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見る 山形浩生さんからご恵投いただきました。ありがとうござ…

ハイエクの「自生的秩序」と中国経済

以下の文章はこの夏行われた大阪大学のフォーラムで行った報告に対するコメントへのリプライとしてまとめたものです。上の内容と関連性があるような気がしますので、ここで公開しておきます。================= (中略)さて、ハイエクの「自生的秩序」の概…

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12月23日発売の、『週刊東洋経済』12月28日・1月4日合併号のコラム「中国動態」に寄稿しました。このところその価格の乱高下振りが話題になっていたビットコインのブームに便乗して、その中国経済との相互関係について考えてみました。 不動産のような投機対…

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本日(12月16日)発売の、『週刊東洋経済』12月21日号の第2特集:「改革か死か 習近平の賭け」に、先月行われた中国共産党三中全会以降の、財税改革および土地制度改革の方向性と課題に関する分析を寄稿しています。よろしければご一読を。

いただきもの

東アジアの国際分業と「華越経済圏」作者: 池部亮出版社/メーカー: 新評論発売日: 2013/12/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る どうもありがとうございます。今はやりの「メコン流域シフト」の現状を考える上でも参考になりそうな成果だと…

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本日発売の『エコノミスト増刊 経済学のチカラ 2013年 12/23号』に、「中国の成長を促すもの、阻害するもの」というタイトルで、アセモグル=ロビンソンの中国の経済成長に関する説を批判しながら、代替的な見方について考えた一文を寄稿しています。 エコノ…

いただきもの

朝日新聞の吉岡桂子記者が、北京に駐在中に精力的に行った改革派知識人のインタヴューを一冊にまとめたものです。 インタヴューイーの共通点は、現代中国の中で先鋭化しつつある左派と右派の対立 (http://asahi2nd.blogspot.jp/2013/03/gendai05_9.htmlを参…

いただきもの

転換期中国の政治と社会集団 (早稲田現代中国研究叢書)作者: 鈴木隆,田中周出版社/メーカー: 国際書院発売日: 2013/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 現代中国政治外交の原点作者: 国分良成,小嶋華津子出版社/メーカー: 慶應義塾大学出…

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11月18日発売の、『週刊東洋経済』11月23日号のコラム「中国動態」に寄稿しました。11月12日に終了した中国共産党三中全会で採択された「全面的な改革深化に関する若干の重大問題の決定」の概要だけを見て、経済改革への具体的な踏み込みについてかなり懐疑…

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朝日出版社第二編集部のブログ「現代中国:現在と過去のあいだ」を更新しました。第3章「国家」と「民間」のあいだ――中国は国家資本主義なのか?(2)―― 今回はアセモグル=ロビンソンの『国家はなぜ衰退するのか』における中国の経済成長への懐疑的な見解を…

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中国経済史作者: 岡本隆司出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2013/11/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 快著『近代中国史 (ちくま新書)』が絶賛発売中の岡本隆司さんが編者となり、なんと古代から現代までの中国経済史を概観し…

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連休明け(10月15日)発売の、『週刊東洋経済』10月19日号のコラム「中国動態」に寄稿しました。10月1日に正式にスタートした「上海自由貿易試験区(上海自由貿易区)」における、「設計主義的な自由化」のゆくえについて、かつての広東省など華南地区におけ…

いただきもの

マーケットデザイン 最先端の実用的な経済学 (ちくま新書) [ 坂井豊貴 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 842円 ちくま新書の編集の方からご恵投いただきました。ありがとうございます。ちょうど中…

いただきもの

「曖昧な制度」としての中国型資本主義 (世界のなかの日本経済ー不確実性を超えて3)作者: 加藤弘之,?木武徳出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2013/09/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 「曖昧な制度」をキーワ…

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本日広東省と香港の滞在から戻ってきました。 中国本土のホテルでネットにつないだら、朝日出版社のブログが丸ごとブロックされていて、ちょっとショック。どう考えても僕の連載が原因としか思えないので、*1なんか責任を感じてしまいます・・ さて遅くなり…

いただきもの&不在のお知らせ

9月1日から10日まで広東省と香港に調査で出張します。VPNなどは特に装備しないで行きますので、中国大陸滞在中はFacebookやtwitterを通じてご連絡頂いても反応できません。悪しからず。 ちょうど先日、與那覇潤さんと東島誠さんの対談本をお贈り頂いたところ…

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朝日出版社第二編集部のブログ「現代中国:現在と過去のあいだ」を更新しました。第3章「国家」と「民間」のあいだ――中国は国家資本主義なのか?(1)―― すでにあちこちで書いた文章との重複も多いのですが、最近やや錯綜気味の中国経済の現状をめぐる議論…

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インターネットメディアのSYNODOSに、以下の記事を寄稿しました。 「中国経済の「不確実性」とどう向き合うか」 影の銀行、融資プラットフォームを通じた地方政府の債務問題など現在注目を集めている問題について、中国経済の中に埋め込まれた「不確実性」を…

いただきもの

中国の産業はどのように発展してきたか作者: 渡邉真理子出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2013/06/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 長いお休み明けに大学に顔を出したら届いておりました。どうもありがとうございます。 この本は、一…

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一般財団法人アジア太平洋研究所のコメンタリーに、「中国の金利自由化と「リコノミクス」のゆくえ」と題したレポートを寄稿しました。http://www.apir.or.jp/ja/research/files/2013/08/commentary17.pdf ご関心があればご覧下さい。 ちなみに、文章中に言…

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明日(7月29日)発売の、『週刊東洋経済』8月3日号のコラム「中国動態」に、李克強首相による経済政策の舵取りの方針(「リコノミクス」)について、先月の銀行間市場における資金逼迫とも関連づけて簡単にまとめてみました。 リコノミクス(「李克強経済学…

いただきもの

ここのところこの手のエントリばかりですみません。チャイニーズ・ドリーム: 大衆資本主義が世界を変える (ちくま新書)作者: 丸川知雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/05/07メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る この十数年にわたって中…

いただきもの

近代中国史 (ちくま新書)作者: 岡本隆司出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/07/10メディア: 新書この商品を含むブログ (16件) を見る このところ驚異的なほどに精力的な執筆活動を続けている岡本隆司さんによる近代中国史の入門書です。 中国史に関する…

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専門家が答える 暮らしの放射線Q&A作者: 日本保健物理学会「暮らしの放射線Q&A活動委員会」出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2013/07/02メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る ウェブ連載「現代中国:現在と過去のあいだ」…

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朝日出版社第二編集部のブログ「現代中国:現在と過去のあいだ」を更新しました。第2章:左派と右派のあいだ──毛沢東はなぜ死な(ね)ないのか(3)── 今回は日本の右翼/左翼と、中国の右派/左派の相互の複雑な絡み合いについて論じました。第2章の連載を…

いただきもの

国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源作者: ダロンアセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,稲葉振一郎(解説),鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/06/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (31件) を見る国家はなぜ衰退するのか(下):…

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明日(6月24日)発売の、『週刊東洋経済』6月29日号のコラム「中国動態」に、今何かと話題の中国版「影の銀行」について、本当に世の中でいわれているほどアブナイものなのか、疑問を呈する記事を書きました。 ただ、記事執筆時点では先週の20日に中国のイン…

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これからどうする――未来のつくり方作者: 岩波書店編集部出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/06/12メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (6件) を見る 総勢228人の執筆者が、様々なテーマで「未来への提言」を行うという、岩波書店創業…

コース先生もびっくり!−ポスト薄の重慶と「地票制度」の実験−

先日、「空中権」という聞き慣れない言葉がニュースで流れたことがあった。これは、先日完成した東京駅の復元改修工事にあたって、東京駅の駅舎敷地で未使用となっている容積率を、JR東日本がその周辺の新築ビルに売却し、復元工事にかかる費用およそ500…

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明日(5月19日)発売の、『週刊東洋経済』5月25日号のコラム「中国動態」に、日本の株高・円安が進む中で、気になる中国国内のアベノミクスへの受け止め方について、有力な経済誌の報道を中心にまとめました。 なお、この論点に関しては、以下のツイートのま…