著者からご恵投いただきました。NHK出版の山北さんが編集されているということで献本先として私の名前を挙げていただいたのでしょうか。どうもありがとうございます。
タイトル通りヘーゲルの法哲学をベースにした国家論ですが、ヘーゲルの哲学をフーコーの生権力論やネオプラグマティズムなどとも接続しながら、むしろ「国家権力が絶対的な正義と結びつくことに抵抗するための思想」としてヘーゲルを読み直す、といった感じの本かと思います。感染対策や戦争が日常化する今、こういった視点は特に重要度が増しているように思います。