2015-01-01から1年間の記事一覧
12月21日(月)発売の、『週刊東洋経済』12月26日-1月2日合併号の読書特集ページ「有識者5人が選ぶ 年末・年始に読みたい75冊」に、「中国の歴史と社会」(「経済と政治」ではなく)に関する15冊のお勧め本のリストを挙げています。新書や文庫本、選書などで…
中国リベラリズムの政治空間 (アジア遊学 193)作者: 石井知章,緒形康出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2015/12/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る 先日出版された藤原書店の『現代中国のリベラリズム思潮』の続編ともい…
米中経済戦争 AIIB対TPP―日本に残された大逆転のチャンス作者: 西村豪太出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2015/12/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 『週刊東洋経済』の連載「中国動態」の担当でいつもお世話になっている西村豪…
アジア的生産様式論争史 -日本・中国・西欧における展開作者: 福本勝清出版社/メーカー: 社会評論社発売日: 2015/11/30メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 先日の明治大学のシンポジウムに出席した際に著者から直接ご寄贈い…
現代中国の産業集積―「世界の工場」とボトムアップ型経済発展―作者: 伊藤亜聖出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2015/12/15メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 中国の産業集積についてのフィールドワークと計量分析を精力的にこなす…
11月30日(月)発売の、『週刊東洋経済』12月5日号のコラム「中国動態」に「「二人っ子政策」の焦点は人権問題か成長戦略か」という記事を寄稿しました。タイトルの通りの内容で、10月の五中全会で決定がなされた一人っ子政策の撤廃について、英語圏のメディ…
対米従属の原点 ペリーの白旗作者: 矢吹晋出版社/メーカー: 花伝社発売日: 2015/11/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 著者の矢吹晋さんよりご恵投いただきました。いわゆる「白旗伝説」論争をめぐる詳細な考察です。こ…
11月16日(月)発売の、『週刊東洋経済』11月21日号では、東洋経済創刊120年企画として「国家と個人の関係を考える リベラルとは何か?」という特集を組んでいます。そこに「日中はリベラリズムを共通の価値観にできるか」という記事を寄稿しました。戦前の…
Film Analysis 映画分析入門作者: マイケル・ライアン,メリッサ・レノス,田畑暁生出版社/メーカー: フィルムアート社発売日: 2014/10/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 翻訳者の田畑暁生さんよりご恵投いただきました。もし次に映画関係…
チベットの焼身抗議 (太陽を取り戻すために)作者: 中原一博出版社/メーカー: 集広舎発売日: 2015/10/05メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る 版元よりご恵投頂きました。池谷薫監督によるドキュメンタリー映画「ルンタ」(公式サイトはこちら)…
10月25日(月)発売の、『週刊東洋経済』10月31日号のコラム「中国動態」に「巨大企業の創出に傾く国有企業改革の行方」という記事を寄稿しました。1980年代から現在に至る国有企業改革の歴史をできるだけわかりやすく解説した「5分でわかる国有企業改革」…
中国の「リベラリズム」「リベラル派」というと、自由主義的な経済改革を標榜する、すなわち「ネオリベ」のことね、という理解がされがちだったのですが、市民の政治参加を目指す、政治的なリベラリズムを追究してきた知識人も決して無視することは出来ませ…
外務省が出している外交専門誌『外交』のVol.33に、東山彰良著『流』と野嶋剛著『ラスト・バタリオン』のブックレヴューを寄稿しています。外交〈Vol.33 Sep.2015〉特集 積極的平和主義と安全保障作者: 「外交」編集委員会出版社/メーカー: 外務省発売日: 20…
9月22日(月)発売の、『週刊東洋経済』9月26日号のコラム「中国動態」に「中国GDP統計の大問題 投資の規模を過大評価か」という記事を寄稿しました。ネタ自体はちょうど1年前に中文版のFTの記事で読んで知っていたもので、そのときはいろいろと疑問も感じた…
なぜ、習近平は激怒したのか 人気漫画家が亡命した理由(祥伝社新書)作者: 高口康太,辣椒出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2015/09/02メディア: 新書この商品を含むブログ (2件) を見る 中国、新興国の「今」を伝る海外ニュース&コラムのウェブサイト、KINBRICK…
インターネットメディアのSYNODOSに、「中国経済にいま何が起きているのか――険しいデフレからの回復の道」という記事を寄稿しました。先日のブログ記事やその前の津上俊哉さんとのやり取りなどがベースになっていますが、6月の株価下落以降の中国経済の現状…
日中関係史 (PHP新書)作者: 岡本隆司出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2015/08/18メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る 戦後70年にあたって何かと話題になる両国間の関係を、あえて古代から近代にいたるまでの経済と政治外交の相互交渉に焦点…
8月17日(月)発売の、『週刊東洋経済』8月22日号のコラム「中国動態」に「7%成長の死守よりも改革こそが失業率を抑える」という記事を寄稿しました。7%の成長を堅持するより、サービス産業への転換を中心にした経済改革を進めたほうが失業率の増加を抑える…
既に多くの人に読んで頂いたようですが、ウェブメディアのSYNODOSで拙著に関するインタビュー記事が掲載されました。よろしければご一読下さい。なぜ私たちには中国が「脅威」にみえるのか 日本と中国、「脱近代」の誘惑 ――アジア的なものを再考する (homo v…
さて、ここにきて世界の関心を集めているこの件について。「人民元、連日の切り下げ 習政権の政策転換鮮明に」日経新聞8月12日付より。 中国人民銀行(中央銀行)は12日、対ドルの為替レートの目安となる基準値を前日より1.6%引き下げた。2%近く下げた11…
アメリカのジレンマ 実験国家はどこへゆくのか (NHK出版新書)作者: 渡辺靖出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2015/07/09メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る 「聖断」の終戦史 (NHK出版新書)作者: 山本智之出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2015…
「壁と卵」の現代中国論: リスク社会化する超大国とどう向き合うか作者: 梶谷懐出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2011/10/14メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 59回この商品を含むブログ (38件) を見る 拙著『「壁と卵」の現代中国論』の在庫が切れたと…
遅ればせながら、拙著について言及していただいたブログ記事を順次紹介していきたいと思います。またここでは紹介しませんが、twitterやアマゾンのカスタマーレヴューなどでもいくつか丁寧な感想をお寄せ頂いています。どうもありがとうございます。永滝稔氏…
不思議なもので自著のミスというのは本ができあがる前には自分でなかなか気がつかないものですが、できあがってからは結構面白いように見つかるものです。先日届いた見本を眺めているうちに気がついた点をいくつか、(人から言われる前に)以下に挙げておき…
日本と中国、「脱近代」の誘惑 ――アジア的なものを再考する (homo viator)作者: 梶谷懐出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2015/06/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (19件) を見る 下のエントリでも少し触れていますが、この度出版することになった拙…
遅ればせながら、ご冥福をお祈りいたします。『日経新聞』2015年7月17日の記事より 【シリコンバレー=兼松雄一郎】米スタンフォード大学名誉教授で国際的な経済学者の青木昌彦(あおき・まさひこ)氏が15日、米カリフォルニア州パロアルトの病院で死去した…
7月6日(月)発売の、『週刊東洋経済』7月11日号のコラム「中国動態」に「中国の金融緩和は毒か薬か」という記事を寄稿しました。株式市場の下落の度合いがあまりに急で先が見えなかったため冒頭は微妙な書き方になっていますが、基本的には前回のブログエン…
甲骨文の誕生 原論作者: 高島敏夫出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2015/04/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る三国志 英雄たちと文学作者: 渡邉義浩出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2015/07/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (…
承前。 過剰投資のリバランスとその処方箋―清算主義かリフレか― 先ほど、「生産性の低い方から高い方へ生産要素を移動させることでTFPの上昇は十分見込める」と述べた。とはいっても、労働力の移動によってそれが実現できる今後は労働ではなく資本による調整…
少し前のことだが、津上俊哉さんが、丸川さんと僕の共著『超大国中国のゆくえ4:経済大国化の軋みとインパクト』(東京大学出版会)の、序章についてブログで批判を書かれている。http://www.tsugami-workshop.jp/blog/index.php?categ=1&year=2015&month=5…