梶ピエールのブログ

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 11月16日(月)発売の、『週刊東洋経済』11月21日号では、東洋経済創刊120年企画として「国家と個人の関係を考える リベラルとは何か?」という特集を組んでいます。そこに「日中はリベラリズムを共通の価値観にできるか」という記事を寄稿しました。戦前の日本を代表するリベラリストであった石橋湛山について、中国文学者の竹内好が「自由主義者にしてアジア主義者という希有な例」と評したのは有名な話です。そして、このような「リベラリズム自由主義)」と「アジア重視(アジア主義)」との「相性の悪さ」は、現在に至るまで日本社会に受け継がれており、その大きな理由の一つとして日中相互の「リベラル派」および「左派」それぞれの思想的立場の「ねじれ」があげられる、という立場から議論を展開しています。中国の「リベラル派」とは具体的にどういった考えの人たちか、という点については、最近出た下記の論集をご参照下さい。