米中経済戦争 AIIB対TPP―日本に残された大逆転のチャンス
- 作者: 西村豪太
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: 単行本
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『週刊東洋経済』の連載「中国動態」の担当でいつもお世話になっている西村豪太さんが、忙しい本業の合間にまとめられた本が出版されました。
中国経済の動向を「一帯一路」「AIIB」に代表される対外経済関係に焦点を当てて解説するもの(実際は「一帯一路対TPP」の方がふさわしいようにも思えますが、AIIBの方が日本の読者にとってインパクトが強いからでしょうか)。ともすればセンセーショナルになりがちな話題を中国経済のキーパーソンへのインタビューや中文メディアからの情報をきちんと読み説きながらわかりやすく解説しており、国際経済の今後の大きな見取り図を描く上でもお勧めです。TPPを議論する上で中国の存在が「影のアクター」として無視できないことも、この本を読めばよく分ると思います。
※追記: 情報誌FACTAにこの本のレビューを寄稿しました。以下のサイトで全文を読めます。
https://facta.co.jp/article/201602024.html