朝日出版社第二編集部のブログ「現代中国:現在と過去のあいだ」を更新しました。
第3章「国家」と「民間」のあいだ――中国は国家資本主義なのか?(1)――
すでにあちこちで書いた文章との重複も多いのですが、最近やや錯綜気味の中国経済の現状をめぐる議論について、「国家と民間(市場)との関係」という視点から改めて整理してみました。例えば本文中でも言及した津上さんと丸川さんの著作は、中国経済の将来をめぐって悲観論/楽観論とで対立しているようにみえますが、国家と民間を対立的にとらえ、前者が後者を邪魔しないことが持続的な成長の条件になる、という見解をとるという点では実はそれほど差がない、というのが僕なりの見立てです。
「国家と民間(市場)」の関係を僕自身がどうとらえているか、という点については、次回以降の連載で明らかにしていくつもりです。
中国台頭の終焉 (日経プレミアシリーズ) (新書) / 津上俊哉/著
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他
- ショップ: CD&DVD NEOWING
- 価格: 961円
チャイニーズ・ドリーム: 大衆資本主義が世界を変える (ちくま新書)
- 作者: 丸川知雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/05/07
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (5件) を見る