梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

ビョン様のような・・

 こちらに来て1月以上がたつとさすがに髪の毛も伸びてくる、というわけで床屋に行くことにした。「髪の毛の質が似ているアジア人がやっているところだったらそれほどひどいことにならないだろう」と考え、大学近くのテレグラフ・アベニューにあるコリアンのおばちゃんがやっている散髪屋に行ったのだが・・

 中国で散髪に行くときそうしていたように、まず過去に撮った証明写真を見せた上で「このくらいの長さで。あまり短くしないでね」と念を押したところ、「バリカンを使っていいか?」というので、「え?ああ、少しくらいなら・・」と答えたのが間違いの元だった。

 そしたら頭の後ろも側面も文字通りバリバリ刈りまくること。「こりゃやばい」と気がついたときには後の祭り、すでに私はまな板の上の鯉と化していた。全てが終わって鏡を見せられた後、「これって自分が気持ちいいように刈っただけちゃうんか」と小一時間ほど問い詰めようかとも思ったが、時間がもったいない上に口ではとてもかなわないと思って3秒考えてやめた。・・というわけで今私は「JSA」の頃のイ・ビョンホンのような髪形になっています(私を知っている人はここで笑わないように)。

 散髪に行った次の日の英会話教室で、同じ日本からのvisiting scolarの人から「精悍な感じでなかなか悪くないですよ」と気休めを言われたが、そういう問題じゃないって。わざわざ写真まで見せて念を押したのはいったい何だったんだ。中国でも何度となく床屋に行ってきたが、これほどこちらの要望を無視して向こうの好き放題にやられたのは初めてだぞ。恐るべし、アメリカの(コリアンのおばちゃんの)散髪屋・・