梶ピエールのブログ

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中国の金融システムに関するIMFのレポート

産経ニュースより

【ワシントン=柿内公輔】国際通貨基金IMF)は15日に初めて公表した中国の金融システムの安定性に関する評価書で、「システムの脆弱(ぜいじゃく)性が増しており、一層の改革が必要とされる」と指摘した。

 評価書は「中国の金融システムは概して健全」としながらも、世界経済の不確実性などのリスクにさらされていると指摘。「高水準の貯蓄や流動性がバブルを形成している」とも警告し、とくに不動産バブルについて懸念を示した。

 その上でIMFは、金融インフラを拡充し、多様な金融サービスや銀行の健全な競争を促進することや、消費者保護と法制度の整備、政策目標を達成するための政府の役割の縮小などの改革を提言している。

中国国際放送のニュースサイトより。

 国際通貨基金IMF)は14日、中国金融機関に対する初の評価報告書を公布し、中国の金融システムが安定していると示しました。同時に、世界経済のリスクに対応し、経済成長を促進するため、金融システムを一段と改革するよう中国に呼びかけました。

 この報告書は、「中国は金融機関の商業化改革で著しい成果を上げ、監督管理も強化された。金融システムがいっそう複雑になり、世界経済が不安定していることを背景に、中国の金融機関は改革をさらに推進し、金融の安定を維持し、強力かつ、均衡の保つ経済成長を促進していく必要がある」と述べています。

 IMFは、「金融の安定を強化する枠組の下で、いつでも中国に技術支援を提供する用意がある」と示しました。(董燕華、kokusei)

当然と言えば当然ですが同じトピックを扱っていてもニュアンスはだいぶ違いますね。
 さて、そのIMFのレポートですが、下記のサイトで誰でも無料でダウンロードできるので関心のある人は是非ダウンロードして確認してみましょう。図表も豊富で、とても読み応えのあるレポートです。中国経済に関心のある人は必読でしょう。

http://www.imf.org/external/pubs/cat/longres.aspx?sk=25350.0