一時期パンダ関連の話題でツイッター界隈が賑わっていた時、家永真幸さんの研究論文について言及したら、それをご覧になった家永さんからご著書をお送りいただきました。よい時代(?)になったものです。どうもありがとうございます。
- 作者: 家永真幸
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/02/28
- メディア: 新書
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1941年より中国政府の外交目的のパンダ利用が始まりますが、その当時アメリカに送られたパンダたちの名前は「パンドーラ」「パン」「パンディー」「パンダー」。さらに1965年に北朝鮮に送られたつがいのパンダの名前は、雄が一号(イーハオ)、雌が二号(アルハオ)。なんでしょうかこの投げやりさは(笑)。現在の国際政治におけるパンダの政治利用について云々する前に、もともとパンダが「政治的な動物」であったからこそそれが現在の私たちの目に触れ、アイドルになっているのだ、という事実にまず思いを致すべきでしょう。そういった「政治的動物」としてのパンダについて深く知るために、本書は格好の参考書だと思います。
ちなみに、本書のベースになった家永さんの学術論文はこちら 。