梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

2006-01-01から1年間の記事一覧

「血汗工廠」の労働者を保護せよ。

New economist 'China to crack down on sweatshops' より China is planning to adopt a new law that seeks to crack down on sweatshops and protect workers’ rights by giving labor unions real power for the first time since it introduced market …

ムハマド・ユヌス氏ノーベル平和賞受賞記念

というわけでもありませんが、最近購入した本をとりあえず紹介。開発金融論作者: 奥田英信,生島靖久,三重野文晴出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2006/04メディア: 単行本購入: 1人 この商品を含むブログ (2件) を見る 第8章「途上国農村の金融問題とマイ…

メモ

スティグリッツ:経済学とグローバリゼーションについてのQ&A http://economistsview.typepad.com/economistsview/2006/10/joseph_stiglitz.htmlインドの児童労働について。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2006/10/banning_child_l.h…

「安倍流」を評す。

ようやく『財経』の最新号の全コンテンツ(ただし図表などをのぞく)がウェブサイトで読めるようになった。 http://caijing.hexun.com/current.aspx ただ、期待した竹中平蔵インタヴューはそれほど新しい内容がなく、先日のエントリでの紹介で尽きている感じ…

最近購入した本

中国経済のマクロ分析―高成長は持続可能か (シリーズ・現代経済研究)作者: 深尾光洋出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2006/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 余永定氏が執筆した第7章「中国の成長見通しと経済調整」がお勧め!短…

汚職告発のドキュメンタリー

今晩(7日)10時よりNHKBS1で放送されたBSドキュメンタリー「汚職告発〜中国・インターネットをめぐる攻防〜」はなかなか衝撃的だった。インターネットのサイトを拠点にさまざまな中国の地方官僚の不正に対する告発を行っている李新徳氏に密着取材してその活…

ミスター元

先日のエントリで、どうも供給面での構造改革主義に偏重する傾向がある、と述べた中国『財経』誌だが、どうも失礼しました。最新10月2日号では、「人民元先生(「ミスター人民元」)との対話」と題する周小川中国人民銀行行長のロングインタヴューが掲載され…

China vs. India

今週のクローズアップ現代の話ではないっす。http://neweconomist.blogs.com/new_economist/2006/10/china_vs_india.html 膨大な企業のミクロデータを用いて中国とインドの工業企業の生産関数を推計し、その比較を行った実証研究の紹介。その結論をいくつか…

HEIZOは神か?

ようやく引越し先にADSLが開通したのでまたボツボツ更新していきます。よろしく。 さて、中国にとって小泉政権と言うととにかく退陣してくれてホッと一息、もう二度と思い出したくもない、というネガティヴな評価ばっかりかというと、実はそうでもないようだ…

ヤバい経済学者とシロい振る舞い

このたびようやくこの本↓を読み終わったわけです。英語版はずっと前に購入していたのにお恥ずかしい限りですが。ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する作者: スティーヴン・レヴィット,スティーヴン・ダブナー,望月衛出版社/メーカー: 東洋経済新報…

続編(企業間の債務付回しについて)

http://bewaad.com/20060908.html#c01

中国の不良債権問題と「ソフトな予算制約」をめぐるやりとり

bewaadさんのところでじみーーーーーーーに進行中。

コメント欄

再開しました(8月29日)。

お知らせ

現在中国四川省に調査に来ているのですが、明日から数日間は恐らくネットができないような山奥の村に行って参りますので、念のためしばらくコメント欄を閉じさせていただきます。ご了承ください。

お知らせ

明日より、一年足らずのアメリカ生活を切り上げて日本に帰国します。帰国後しばらくは「カリフォルニア日記」にかわるブログの名称やデザイン、今後の方向性について考え直したいと思いますので、一ヶ月くらい更新を休むことになると思います。コメントやト…

エイドリアン・トミーネ

バークレー在住のオルタナティヴ・コミックの作家エイドリアン・トミーネ、といっても知る人ぞ知る、といった存在だろう。 彼の作風は日常のディテールや人々の感情のすれ違いを短編小説のようなタッチで淡々と描くというおよそ通常のアメコミのイメージとは…

バロー・アカロフ・アンとバーバラ

ECONO斬り!さんによるリカード=バローの等価性定理の解説とその応用。 http://blog.livedoor.jp/yagena/archives/50032009.html http://blog.livedoor.jp/yagena/archives/50032042.html おそらく、これは以前紹介したアカロフの問題意識と深くつながって…

散髪雑感―ビョン様と私―

「散髪雑感」というタイトルはsvnseeds’ghoti!さんのところid:svnseeds:20060808#p1から拝借させていただきました。どうもすみません。 さて以前、韓国人の経営する理髪店に行って散髪したら『JSA』の時のイ・ビョンホンのような髪型にされた、とを書いたid:…

ボイコット・経済制裁・ハーシュマン(下)

前回のエントリid:kaikaji:20060805の続きです。 さて、ボイコットと言うと一般的には市民団体やNGOが行うというイメージがあるが、時にはそれが国家レベルで行われる場合もある。一時の反日デモのときに叫ばれた「日貨排斥」(ほとんど現実的な効果はなかっ…

紅焼蹄膀

経験がある人もいるかと思うが、留学生活などが残り後少なくなってくると、あれもしておきたい、あそこにも行っておきたい、と色々と欲がでてきてなんだか落ち着かなくなってくるものだ。 僕の場合も、もう既にこちらでの滞在期間が10日を切っているが、今頃…

ボイコット・経済制裁・ハーシュマン(上)

先日児童労働問題に取り組んでいるNGOの方からコメントをいただいた(id:kaikaji:20060528#c1153979501以下)。 繰り返して書いてきたように、僕自身はいわゆるスエットショップと呼ばれる途上国における低賃金労働の問題を考える際には、グローバル経済と途…

コルナイと中国経済

「嫁」といわれて素直に読んだ。コルナイ・ヤーノシュ自伝―思索する力を得て作者: コルナイヤーノシュ,Kornai J´anos,盛田常夫出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2006/06/01メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (33件) を見る

マンキュー先生を笑わせた記事

先生、まだスエットショップにこだわっておられます。とりあえずメモ。 http://gregmankiw.blogspot.com/2006/07/something-to-make-nicholas-kristof.html

せんろはつづくよチベットまでも

gachapinfanさんid:gachapinfan:20060724のところで先日NYTに掲載された青蔵鉄道についてのリチャード・ギアの紀行文が紹介されていたのであわてて過去記事を捜して切り抜く。まあ、もう日本語訳もネット上で見れるみたいだけどね。 チベットに関してはもち…

昨日の話題の補足

おなじみ、津上俊哉さんの中国マクロ経済ウォッチ。 http://www.tsugami-workshop.jp/blog/index.php?year=2005&month=6&categ= まあ基本的に上半期の統計数値ももそれを受けたの準備率引き上げも、前回の利上げが行われた時からの想定の範囲内にある、と言…

補足記事

http://macroblog.typepad.com/macroblog/2006/07/more_on_china_a.html 後で読む。

米著名ブロガーの人民元談義

先日公表された中国の上半期のGDP成長率が前年比10%を超えるものだったことから、経済過熱への警戒感から早速中国人民銀行が今月に引き続き来月にも預金準備率の0.5ポイントの切り上げを発表するなど、中国内外で金融政策をめぐる議論が活発している(中国語…

フィッシャー・ブラック V.S スティグリッツ=グリーンワルド

先日銅鑼衣紋さんにコメントをもらってから、スティグリッツ=グリーンワルドに代表されるような信用経済モデルと景気との関連をいろいろ考えていたのだが、そのうちに考えがどんどんあらぬ方向にいってしまったのだった。書かないとなんだか気持ちが悪いの…

金利が上がると経済はどうなるのだろうか。

基本的に日本経済については静観する方針なので、ゼロ金利政策解除についてもこれまで特に触れなかった(というかわざわざ自分が付け加えることはないように思えた)のだが、前の量的緩和政策緩和の時id:kaikaji:20060309#p1にも少し触れたスティグリッツ=…