梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

民族

香港リベラル派知識人のチベット論

世界各地で聖火リレーへの抗議行動が起こり、それに対して中国国内からの愛国主義的な反発が強まるという現象が繰り返され、事態はさながら「文明の衝突」の様相を見せている。チベット人に同情的な国際世論と一般的な漢民族の意識とのギャップは絶望的なほ…

「情報戦」と当事者性、あるいはメディア規制とパターナリズム

日本でも報道されたが、数日前に、新華社通信や中央電視台などの国営メディアが一斉に「西側メディア」によるチベット報道について、写真の意図的なトリミングやネパールの写真の誤用といった「情報操作」を非難する報道を行うという動きがあった。 http://n…

アバ県について

チベット人権民主センターが四川省アバ県で死亡したチベット人の写真を公開した。死体にははっきりと弾痕が見える。残酷な写真なので直接リンクは張らないが、例えば長田幸康さんのブログで紹介がなされている。以下のハンナ・アレントの言葉を真っ先に思い…

中国南方航空機「テロ未遂事件」は実在したか

チベットの僧侶たちのデモを当局が弾圧し暴動化している件が話題になっているが、個人的にはそれよりも今月初めに起きた(とされる)ウルムチ発北京行きの旅客機での「テロ未遂事件」*1の方が気になっている。もちろんチベットの件に関心がないわけではない…

内省する帝国

神なるオオカミ・上作者: 姜戎,唐亜明,関野喜久子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/29メディア: ハードカバー クリック: 9回この商品を含むブログ (14件) を見る神なるオオカミ・下作者: 姜戎,唐亜明,関野喜久子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/…

旧ソ連の民族問題とロシア

強権と不安の超大国・ロシア 旧ソ連諸国から見た「光と影」 (光文社新書)作者: 廣瀬陽子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/02/15メディア: 新書購入: 3人 クリック: 50回この商品を含むブログ (26件) を見る この本はタイトルがいかにも時代のニーズに応…

比約克

上海でコンサートを行っていたビョークがチベット独立を叫んだ件について、チベット問題を扱うブログでは早速話題になっている。 http://tibet.cocolog-nifty.com/blog_tibet/2008/03/post_a157.html http://lung-ta.cocolog-nifty.com/lungta/2008/03/0304.…

人権、民族、アジア

遅ればせながら、先週水曜日に神戸で行われたラビア・カーディルさんの講演会について思ったことを書いてみたい。すぐに書くことができなかったのは、ウイグルの問題を含め、中国の民族問題について考えることの難しさを改めてかみ締めていたからである。ち…

もう一つの『グアンタナモ、僕達が見た真実』

ドキュメンタリー・マニアの僕としては、「再現映像」というとどうも『そのとき歴史が動いた』とかを連想してしまってあまりまともに見る気になれない。それが「悲惨で、筆舌に尽くしがたい」出来事を扱ったものであるならなおさらだ。例えば『ショアー』に…

せんろはつづくよチベットまでも

gachapinfanさんid:gachapinfan:20060724のところで先日NYTに掲載された青蔵鉄道についてのリチャード・ギアの紀行文が紹介されていたのであわてて過去記事を捜して切り抜く。まあ、もう日本語訳もネット上で見れるみたいだけどね。 チベットに関してはもち…

平野 聡『清帝国とチベット問題』ISBN:4815804877

bk1書評。

『ココシリ』

公式サイト; http://www.sonypictures.jp/movies/mountainpatrol/index.html チベットを舞台にした映画はこれまでにも何本も作られているが、欧米人によって作られた作品にはある共通点がある。それはいずれも良くも悪くも「ヒューマニズム」を基調にしてい…

ラビア・カーディル女史インタヴュー

気になっていた『諸君』5月号の水谷尚子氏によるラビア・カーディールさんのインタヴュー記事のコピーを実家から送ってもらう。非常に重たく、色々なことを考えさせる記事である。

気になること

知っている人は知っているだろうが、知らない人は全く知らないだろうETLO(東トルキスタン解放機構)による中国政府への武装闘争宣言に関するニュースで、一部のブログや2ちゃんねるでの情報交換がなかなかの盛り上がりを見せていて、僕も非常に気にな…