チベットの僧侶たちのデモを当局が弾圧し暴動化している件が話題になっているが、個人的にはそれよりも今月初めに起きた(とされる)ウルムチ発北京行きの旅客機での「テロ未遂事件」*1の方が気になっている。もちろんチベットの件に関心がないわけではないが、こちらの方は他に取り上げる人もたくさんいると思うので。
この事件が気になっていたのは、当初中国の政府・メディアが大騒ぎしたにもかかわらず、「ウイグル人の少女がガソリンを機内に持ち込んだ」という発表がなされた後、関連情報がパタッと出てこなくなってしまったのがあまりに不自然だからである。また、世界ウイグル会議のラビア・カーディルさんは早々に事件が当局のでっち上げだという声明を出している。
日本語のブログでは、『論座』やJMMの連載でおなじみのふるまいよしこさんが政府発表および「テロ事件」そのものの信憑性に疑問を投げかけている。これはぜひお読みいただきたい。
http://wanzee.seesaa.net/article/89306593.html
http://wanzee.seesaa.net/article/89649546.html#more
一方、英語圏のメディア・ブログではすでに多くの疑問の声が上がっているのだが、以下のものがニュース・リンクも充実していて一番読み応えがありそうだ(が、実際に読むのは大変だ)。 いつかkokさんが訳してくれるのを待とう、なんて言ったら悪いかな・・
http://tenementpalm.blogspot.com/2008/03/did-wang-lequan-really-say-there-was.html
※kokさんが本当に解説記事を書いてくださいました。どうもありがとうございます。
http://kok2.no-blog.jp/tengri/2008/03/post_eb79.html