梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

2007-01-01から1年間の記事一覧

プラナブ・バーダン、インドと中国の所得不平等とグローバリゼーションについて語る

http://yaleglobal.yale.edu/display.article?id=9819※参考(Becker&Posner) http://www.becker-posner-blog.com/archives/2007/10/globalization_a_1.html http://www.becker-posner-blog.com/archives/2007/10/globalization_a.html

中国政府がインフレを警戒する理由

http://economistsview.typepad.com/economistsview/2007/10/is-inflation-a-.html FTのMartin Wolfのブログへの余永定氏によるコメント。後で読む。

小川英治教授、東アジアの通貨協力を語る(人民網日本語版)

http://www.people.ne.jp/2007/09/24/jp20070924_77260.html

まもなく再放送が始まりますが

「激流中国:チベット 聖地に富を求めて」 テーマを「カネと伝統文化」に絞り、ナレーションなどによる状況説明を最小限にすることで当局の検閲をかわし、それでいて銭ゲバ社長とその傍若無人ぶりを苦々しく思う現地生まれの漢族スタッフ、貨幣経済化の流れ…

『長江哀歌』

今日から大阪でも公開された映画『長江哀歌』を見てきた。賈樟柯は人物描写がそれほどうまくない監督だと思うのだが、この映画ではその点が全く気にならないので、まあ「題材の勝利」ということなんでしょう。あとパンフレットがすごく充実しているので絶対…

がんばれ(いろいろな意味で)

昨日のエントリは結構反響が大きかったようなので若干のフォローを。 まず、中国ネチズンの間での『激流中国』の高い評価についてだが、番組の内容にインパクトがあったということに加えて、もう一つ忘れてはならないのは、こういった市民(ネチズン)の中に…

がんばれNHK―子供の人権について―

BS特集 33か国共同制作 “民主主義” 〜世界10人の監督が描く10の疑問〜 中国 ≪こども民主主義≫Please Vote for Me(陳為軍 監督 中国) 10月19日(金)午前0:05〜1:00(18日深夜)BS世界のドキュメンタリー <シリーズ 世界の子どもたち> 売られる子…

ガンバレ、とにかくガンバレNHK。

tomojiroさんに教えていただいくまで全く知らなかったのだが、中国の「いま」に鋭く切り込んだNHKスペシャルのシリーズ『激流中国』の内容に対する中国当局の「厳重注意」が記された「秘密文書」がネット上に漏れて公開され、話題になっているようだ。 http:…

キムチを売る女

http://www.kaf-s.com/lineup/kimchi/ この映画は去年バークレーのPFAでも公開されていて、話題になっていることは知っていたのだが、そのときは観そこねた。で、このたび韓国アートフィルムショーケースの中の1作として十三の第七藝術劇場で公開されたので…

参考

http://www.21ccs.jp/xz/xz_05.html http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070930/1191116970 まあ確かに上海の外高橋保税区のことは「そとたかはし」と言いますわなあ。

虹橋空港を「にじはし」と読むのは

毛沢東を「けざわひがし」と読むようなものではないだろうか。 いや、それだけなんですが。

どう考えても盛り上がっているのは李嘉誠のほうだと思われる件について。

どうも日本のネット界はこのところ福田康夫首相と「のび太」ネタで盛り上がっているようだが、実は中国のネット界でそれ以上に盛り上がっているのが、福田首相と香港財界の大物・李嘉誠がクリソツだというネタで、大手掲示板サービスの「百度」などを中心に…

光文社新書雑感

ネオリベラリズムの精神分析―なぜ伝統や文化が求められるのか (光文社新書)作者: 樫村愛子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/08メディア: 新書購入: 7人 クリック: 172回この商品を含むブログ (80件) を見る この本はタイトルにひかれて購入したのだが、…

変化する日本

中国に行くときは、たとえ一ヶ月しか間隔があいていなくても必ず何か大きな変化がおきているのを発見してそのたび驚くのが常だが、今回驚いたのは1週間ほど留守にしていた日本に帰ってきて近所の本屋の新書コーナーに足を運んだときだった。 「2ちゃんねる…

出張

明日(16日)から23日まで中国は四川省江油市(それどこやねん、という人がほとんどでしょうが)に調査旅行に行ってまいります。カフェでのんびりするような優雅なところでもないので意地でもネットにはつなぐと思いますが、コメントなどへのお返事は遅れる…

イースタリーとハイエク

id:deveconさんのエントリで、ウィリアム・イースタリーがオンラインによるプロジェクト援助のシステム、グローバルギビングに好意的に言及していることを知った。実は"The White Man's Burden"asin:0143038826:は前半部だけ読んで理解した気になっていたの…

ピグー税Tシャツ

http://www.zazzle.com/pigou_club_shirt-235809565497276406 マンキュー先生のブログ経由で知る。しかしこれは社会起業家とはあんまり関係なさそう。Pigou Clubについてはこちらをご参照ください。

ビッグイシュー最新号

やはり社会起業家(社会的企業家)は日本においても相当にブームなようで、今日買い物に行った三宮のダイエー前で買った『ビッグイシュー』最新号でもその特集が組まれていた(巻頭スペシャルインタヴューはU2のボノ)。まあ『ビッグイシュー』で社会起業家…

KIVA

9月8日にNHKBSで放送された社会起業家に関するドキュメンタリーで紹介されていた、インターネットを通じたのマイクロクレジット事業“KIVA”のサイト。 http://www.kiva.org/以下はNHKの番組紹介ページより。 “KIVA”(スワヒリ語で"きずな“の意味)は…

ブラインドサイト

http://www.blindsight-movie.com/ 観たのはもうずいぶん前だし公開もほとんどのところで終わっているかもしれないけど、書きかけで放ったらかしにしていたもので。

消費者運動が強める多国籍企業の影響力

日本では、企業の勝手にさせとくととかく汚いことをして金を稼ごうとするので、「正義」を実現するにはお上が適度に規制したほうがよい、という観念がまだ強い、ような気がする。 しかし、多くの発展途上国では、多少とも名の通った多国籍企業の方が腐敗しき…

金融NPOとか社会起業家とか

金融NPO―新しいお金の流れをつくる (岩波新書)作者: 藤井良広出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/07/20メディア: 新書購入: 2人 クリック: 38回この商品を含むブログ (28件) を見る 優れた概説書&ルポルタージュだと思います。詳しくは韓リフ先生id:tan…

ブラインドサイト

http://www.blindsight-movie.com/ チベットを舞台にした、いかにも欧米人が好きそうな、ヒューマニズムにあふれる映画というのは本来あまり好きじゃないのだが・・この映画には正直参りました。今までチベット・ヒマラヤを舞台にした映画を10本以上観てきた…

食の安全とグローバリゼーション

NHK『クローズアップ現代』でここ2日間ほど中国製食品の安全性やコピー商品という今「旬」の話題をテーマに取り上げていたが、さすがにしっかりしたつくりの番組だった。中国性の食品に問題のあるものが多いことはもはや誰でも知っていることで、そのことを…

荻原重秀と張之洞

今年に入って、日本の貨幣・金融政策史をテーマにした優れた啓蒙書がいくつか出版されている。 勘定奉行 荻原重秀の生涯 ―新井白石が嫉妬した天才経済官僚 (集英社新書)作者: 村井淳志出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/03/16メディア: 新書購入: 2人 ク…

北京の一元コイン

北京と上海をそれぞれ何度か訪れたことのあるものなら誰しも気付くことであるが、この両メガポリスではコインの流通の度合いが全く異なる。北京では一元(約16円)以下の小額でもコインを使わず、ぼろぼろに磨り減った紙幣を使うことが一般的だ。特に一元硬…

8月のニュルンベルグ

仮に百歩譲って「8月→終戦→戦争責任→東京裁判」という連想から東京裁判を題材にしたドキュメンタリーがこの時期に放送されるのはまあ理解できるとしても(極東軍事裁判の判決は11月)、ニュルンベルグ裁判やアウシュビッツ裁判についてまでも8月に考えなけ…

牛肉拉麺の経済学

8月の北京はまだ暑い。また、話には聞いていたがタクシーが非常につかまりにくい。仕方がないので炎天下の中うろうろしているうちに怪我の功名というのか、気がついたことがいくつかある。 今回はもっぱら大学の図書館などで調べ物をしているので、昼は学食…

もう一つの『グアンタナモ、僕達が見た真実』

ドキュメンタリー・マニアの僕としては、「再現映像」というとどうも『そのとき歴史が動いた』とかを連想してしまってあまりまともに見る気になれない。それが「悲惨で、筆舌に尽くしがたい」出来事を扱ったものであるならなおさらだ。例えば『ショアー』に…

8月だからしょうがない

先日の参議院選挙の結果に、久間前防衛相の「しょうがない」発言がどの程度影響を与えたのかは分からない。ただ、上のエントリとのからみでいえば、あの一件は日本社会における「8月ジャーナリズム」の「しぶとさ」「相対化の難しさ」を示すものとして解釈で…