梶ピエールのブログ

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金融NPOとか社会起業家とか

金融NPO―新しいお金の流れをつくる (岩波新書)

金融NPO―新しいお金の流れをつくる (岩波新書)

 優れた概説書&ルポルタージュだと思います。詳しくは韓リフ先生id:tanakahidetomi:20070725による紹介をどうぞ。9月のNHK「BSドキュメンタリー」でもそれっぽい話を連続で放送するようなので、ついでに紹介。

BSドキュメンタリー シリーズ “社会起業家
http://www.nhk.or.jp/bs/bsdoc/

貧困や環境などの社会問題の解決にビジネスの手法を生かして取り組む“社会起業家”と呼ばれる人々が、今、世界で注目されている。
 一口25ドルの小口融資をネットで募り、アフリカの途上国の人々が自営業を始める手助けをしている夫婦。医療過疎の解決をめざしてインドの農村地帯に“医療バス”を走らせ、新たなビジネスを起こそうとしている大学生。ホームレスの人々に料理を教え、ケータリングビジネスで社会復帰を支援するナイトクラブの元経営者。“社会起業家”はどのようにして生まれ、どのような成果をあげているのか。その可能性と課題をシリーズで考える。

9月8日(土)「一口25ドルでウガンダを救え」 〜アメリカ人夫婦の新“融資ビジネス”〜

“KIVA”(スワヒリ語で“合意”の意味)は、一般の個人が一口25ドルを融資して途上国の人々を支援する社会派ベンチャーである。サンフランシスコに住むマット・フラナリー(29歳)が妻と共に2年前に始めたホームページで、700万ドル(約8億円)を集め、世界30か国に融資している。フラナリー夫妻がこうした融資を最初に始めたウガンダでは、これまでに480人が融資を受け、ピーナッツ・バターの小売商やタクシー運転手など自営業者が次々に誕生している。アフリカの貧困の解決をめざすフラナリー夫妻の活動を追う。


15日(土)「農村に医療バスを走らせたい」 〜インド・エリート学生の挑戦〜
農村を巡回する“医療バス”――インドの大学生カヴィクルト・グラム(23歳)がめざす新たな社会派ベンチャーである。去年、社会起業家を奨励するプランコンテストで優勝。賞金2万5千ドルでバスを買い、医者や看護婦を雇って、農村での巡回を始めた。1回1ドル程度で良質の医療を提供して、医療過疎の問題を解決しビジネスとしても成立させる。エリート学生・カヴィクルトの“医療バス”に同乗する。


22日(土)「ホームレスが稼ぐ100万ドル」〜アメリカで広がるキッチンビジネス〜
ワシントンのパーティを飾るのは元ホームレスが作った料理。“DCセントラルキッチン”は、ナイトクラブの元経営者ロバート・エガー(49歳)が始めたホームレスの支援をめざす社会派ベンチャーである。ホームレスの人々に3か月の研修で料理の技術を教え、その卒業生が作ったケータリングの年間売り上げは100万ドル(約1億2000万円)になった。アメリカで注目されるホームレスの社会復帰をめざす“キッチンビジネス”を追う。

※参考(未読)

社会起業家―社会責任ビジネスの新しい潮流 (岩波新書)

社会起業家―社会責任ビジネスの新しい潮流 (岩波新書)

さらにこちらも。
http://d.hatena.ne.jp/dojin/20070829#p2