梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

映画監督と公定ナショナリズム


http://blog.goo.ne.jp/dashu_2005/e/655ba95d302bcd73d0cdcc4b858889f1より。

陸川がパームスプリングス国際映画祭をボイコットしたというニュースを見ました。
この映画祭で『The Sun Behind the Clouds』が上映されることに対する抗議だそうです。

昨年のメルボルンではウイグル問題でしたが、今後もこのように政治的な理由による映画祭ボイコットが続きそうな気がします。

中国の劇場公開作品は政府の管轄下にあるため、常に政府の意向に従わなければいけないという事情があります。
だから、監督やプロデューサーの個人的な意思だけでは、映画祭への参加や不参加を決められないのは理解できます。
ただ、この記事で陸川が「一切は国の利益に重きを置くべきだ」と語ったというのを読むと、実に情けなくなります。

 中国の若手(?)映画監督の公定ナショナリズムへのコミットメントについては、過去のエントリを参照。