アフリカにおいて非政治的な経済活動の関与はありえないとする、フィナンシャル・タイムズの割り切り方はやや極端かもしれないが、現実的な認識だろう。
Letter from Ethiopia: China’s risky venture into resource-rich Africa
China, for the first time since Mao’s revolutionary activism in foreign affairs, will have to decide what kind of power it wants to be, and a very large part of the answer will be determined by its relationship with Africa.
アフリカ開発銀行の年次総会が16日、中国・上海で始まった。アフリカ域内の加盟国や出資する先進国などが、経済協力のあり方などを協議する。年次総会のアフリカ以外での開催はスペインに次いで上海が2回目。昨年11月に北京で開催した「中国・アフリカ協力フォーラム」に続く、中国の対アフリカ積極外交の一環だ。
祝・打上げ成功!?「アフリカはウチのもの」(by 中国).....かなぁ。
アメリカが人権問題とか云々炬燵を並べている間に、中国がどんどんアフリカ諸国を取り込んでしまっているわけです。ナイジェリアにしても民族紛争が絶えなかったわけで、そうこう言っているアメリカにしても石油目当てに人権蹂躙政府に武器などを提供してきたのです。中国は衛星打ち上げ代行という"平和的な手段"でアフリカの資源を根こそぎ持っていこうとしているのかも知れません。
またガーナ。行きの KLM 機内は、中国プッシュ月間とかで、機内食はおろか、ワインまで中国産。
(中略)
とにかく味の概念があるレストランが20軒ほどで、それも中華ばかりなので、
(中略)
ちなみにそのアフリカカップにそなえて、各地にすさまじい巨大サッカースタジアムがぼこぼこ建設されている。どれも中国の援助。中国はとにかくサッカースタジアム建設に援助をつけるのが方針だとか。しかしこれは、アフリカカップが終わったら使い道ないぞ……
(中略)
しかし中国はいろんなところで援助しまくっているが、いつも見るだにうらやましい。これはインフラ屋みんなが思うことだと思う。土地収用も住民移転の問題もない。党が「どけ!」といえばみんなどくしかない。党がやるといえばとにかく金も糸目をつけない。外国援助でも、先進国が悩まされる環境配慮だのジェンダー配慮だの、住民参加だのといったくだらない手続き一切不要。他の援助機関の顔色うかがったりも絶対しない。あれができればなあ。
Can Africa be more like China? (6月1日追加)
And that puts Africa in something of a paradox. Because if Africa wants to boost its exports of manufactured goods, it won’t be enough just to remove regulations that slow down exporters or keep currency exchange rates under tight control. Africa will also have to figure out how to compete effectively with … China — the very same country whose voracious appetite for fossil fuels and minerals and timber and everything else is fueling current African growth.
・・以上、まだ考えがまとまらないのでとりあえずクリップのみ。あと、こういう問題を考える際には、以下の文献がとりあえずオススメです。
アフリカに吹く中国の嵐、アジアの旋風―途上国間競争にさらされる地域産業 (情勢分析レポート)
- 作者: 吉田栄一
- 出版社/メーカー: アジア経済研究所
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (2件) を見る