梶ピエールのブログ

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メモ

 水谷尚子氏による「抗日プロパガンダ映画史」の見取り図(id:hanak53:20050211より)

日本人や日本兵を直接見知っていた世代が、乱暴無頼だがどこかユーモラスで憎めない「日本兵」を映画で演じていた時期(1950s-1970s)

→「残虐な日本兵」イメージが必ずしも現実の指示対象をもたないキッチュな記号として流通しはじめた時期(1980s)

→既存の記号化されステレオタイプ化された「残虐な日本兵」を、日本人の俳優が演じるようになったことで、かえって敵愾心プロパガンダとしての性格と機能が強化された時期(1990s〜現在)

 中国共産党が作る抗日プロパガンダ映画なんてどうせみんな同じだろ、と思っているそこの君へ。歴史ってのはもうちっと複雑なもんらしいぜ。しかし、なんでこれが『諸君!』に(以下略)