『中央公論』6月号「東アジア共同体論の危うさと怪しさ: 幻想を吹きとばす反日地政学」
http://www.chuko.co.jp/koron/
ただしその趣旨は、域内の貿易自由化には基本的に賛成だが政治・歴史的な問題が存在するため「共同体」の形成には疑問を投げかける、というもので、論考の中で特に経済学的な考察がなされているわけではない。
経済学的な観点から「経済統合」という概念を批判的に検討したものとしては、『中国21』Vol.21(特集:東アジアが目指す経済統合/FTA)に寄稿された原田泰氏の論考「東アジアの未来――経済統合か、経済開放か――」が要注目かと。マイナーな雑誌なので(中国研究者以外は)ほとんど誰も読んでいないかもしれないが、大きな書店には置いていると思うので興味のある方は探してみてください。
参考: http://alicia.zive.net/weblog/t-ohya/archives/000191.html