梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

2021-01-01から1年間の記事一覧

「悪の愚かさ」と「アジア」への向き合い方

先日のブログ記事に対して、光栄にも東浩紀氏より直接反応を頂いた。拝読しました。中島隆博氏とぼくの対談についての3年越しの応答で、たいへん刺激を受けました。悪についてはその後も考え続けています。コロナが収束したら、できれば梶谷さん・中島さんと…

いただきもの

www.jimbunshoin.co.jp 版元よりご恵投いただきました。感染拡大のなか金メダルラッシュに沸くという矛盾した状況の中で、改めてこの問題に向き合ってみるのも悪くないかもしれません。

いただきもの

books.bunshun.jp 旺盛な執筆活動を続けておられる與那覇潤さんの新著です。出版社のウェブページではご自身で「歴史学者として著す最後の書物」と語られているとのことですが、そんなことはないですよね?

お仕事のお知らせ

外務省が出している外交専門誌『外交』のVol.68に、「『情報独裁国家』統治のかたち」という一文を寄稿しています。習近平政権下の中国の産業政策や官民の関係の問題を、「情報独裁(Information Autocrats)」という概念から読み解いています。www.mofa.go.jp

いただきもの

prtimes.jp昨年に引き続き、若林恵さんの同時代クロニクル、『週刊だえん問答』第2集をご恵投いただきました。kaikaji.hatenablog.com「緊急事態宣言からのまんぼう、もたつくワクチン接種、オリ・パラ開催、デジタル対策等々、「やってる感」がすべての「は…

いただきもの

www.chuko.co.jp 著者の佐橋さんよりご恵投いただきました。これからの世界の行方を左右するであろう重要テーマでありながら、どう切り取っても批判が飛んできそうなセンシティブな問題について、両国の外交・政治に精通した気鋭の研究者が果敢に切り込んだ…

中国思想における「絶対悪」と米中対立

vimeo.com 四連休の間、少し思うところがあって、4年前に講談社学術文庫に収録されたフランソワ・ジュリアンの『道徳を基礎づける』について、同書の訳者で、中国思想史の専門家である中島隆博と批評家の東浩紀が語り合ったゲンロンカフェのイベント映像(「…

いただきもの

www.unp.or.jp このところ精力的に毛沢東時代に関する研究書を発表されている中兼和津次先生よりご恵投いただきました。第一線の中国経済研究者により、人民公社、重化学工業優先、三線建設など、当時の制度・政策の効果に関する、重厚な論文集です。

いただきもの

prtimes.jp 版元よりご恵投いただきました。私たちの常識とは異なる「働きかた」をテーマにした人気ポッドキャストの内容をまとめた書籍だとのことです。

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ジャーナリストの野嶋剛さんより、『蒋介石を救った帝国軍人 台湾軍事顧問団・白団の真相』(ちくま文庫)をご恵投いただきました。詳細については下記の野嶋さんのブログ記事をご参照ください。nojimatsuyoshi.com なお、この著作は2014年に刊行された『ラ…

いただきもの

nikkeibook.nikkeibp.co.jp 著者の湯さんよりご恵投いただきました。湯さんは中国の自動車産業研究の第一人者ですが、EV推進を通じた脱産業政策の実態にも詳しく、下記の連続ウェビナーでも9月にご登壇いただく予定です。こちらのほうもよろしくお願いいたし…

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www.shinchosha.co.jp 版元よりお送りいただきました。日本中世社会についての楽しく読める解説本です。

お仕事のお知らせ

www.msz.co.jp ブランコ・ミラノヴィッチの話題作、Capitalism, Aloneの邦訳がみすず書房から出版されました。まもなく書店に並ぶことと思います。なぜか私が解説を書いていますが、目先の米中対立にとらわれず、中国の台頭を許したグローバル資本主義が抱え…

いただきもの

www.keio-up.co.jp 版元よりご恵投いただきました。現代制度経済学を基礎づける記念碑的な名著、待望の邦訳です。

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www.php.co.jp このところ実に精力的に問題作を連発している安田さんからまた新著をご恵投いただきました。前著『「低度」外国人材 』が日本と諸外国との関係を考える著作だったのに対し、こちらは諸外国から見た中国の問題を考える著作になっています。

お仕事のお知らせ

www.thinkchina.sg シンガポールの英文紙Think Chinaに、中国の産業政策に関する文章を寄稿しました。以下は、記事の元になった日本語の文章です。 今、中国の産業政策がいくつかの観点から世界の注目を浴びている。 一つは、言うまでもなく、米中間対立の争…

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www.msz.co.jp 版元よりご恵投いただきました。タイトルの通り、米中2国間に見られるような対立を、各国の労働者を犠牲にした数十年来の富裕層優遇策に起因したもの、という観点から読み解いたものです。 著者の一人、マイケル・ペティス氏については、朝日…

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www.nippyo.co.jp 著者のお一人である阿古智子さんよりご恵投いただきました。昨年6月に制定され、香港における言論の自由や民主化の動きにとって大きな脅威になっている国家安全維持法について、その影響を冷静に見極めようとする貴重な著作です。www.akash…

いただきもの

www.kadokawa.co.jp 相変わらず、精力的に著作を発表し続けているノンフィクション作家の安田峰俊さんからご恵投いただきました。本作は3年前に出版されて話題を呼んだノンフィクション、『八九六四』の増補完全版です(こちらについての私のブックレヴュー…

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publications.asahi.com 著者よりご恵投いただきました。福田記者とは2018年に中国監視テクノロジーの牙城ともいうべき北京・Megvii社への訪問でご一緒したことがありますが、その後も地道に中国の経済・テクノロジーの取材を続けてこられた著者ならではの、…

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shukousha.com 著者よりご恵投いただきました。著者のライフワークである日中戦争史研究の集大成ともいうべき大著です。

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www.unp.or.jp 著者よりご恵投いただきました。現代中国経済研究の泰斗が満を持して放つ毛沢東論。まさに刮目して読むべし、というべきでしょう。

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www.chikumashobo.co.jp 著者よりご恵投いただきました。5年ほど前、朝日出版社から出て話題になった単行本の文庫化です。最近のブログ記事でも書いたように文化進化論や自然主義のソフトランディングの問題に非常に関心があっていろいろ読んでいるのですが…

原洋之介先生の訃報に接して

すでに学会のウェブサイトなどでアナウンスされていますが、日本のアジア経済研究を長年リードして来られた原洋之介先生が4月3日に逝去されました。 GRIPS政策研究院の方のお話では、直前までお仕事をされていたとのことですので、突然の訃報と言ってよいか…

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www.kokusai-shoin.co.jp 著者の林裕明さんよりご恵投いただきました。ソビエト社会主義共和国連邦からロシア連邦への体制転換過程を全体的にとらえようという野心的な著作です。

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www.toshindo-pub.com 編著者のお一人で、中国経済学史がご専門の福永寛さんよりご恵投いただきました。成城大学内の研究プロジェクトの報告書とのことです。

自然主義のソフトランディングのために―地動説から監視社会まで―

bigcomicbros.net ビッグコミックスピリッツに連載されている『チ。―地球の運動について―』は連載を楽しみにしているマンガの一つだ。15世紀の、科学革命以前のヨーロッパにおいて、まさに命がけで「真理」を追究しようとする名もなき知性たちに焦点を当てた…

チンパンジーVS人間:メタ合理性をめぐって

www.hayakawa-online.co.jp 『幸福な監視国家・中国』も取り上げていただいている話題の書、『闇の自己啓発』の中で、『幸福な・・』の、「道具的合理性とメタ合理性」に関する記述が批判的に紹介されている。関連する発言は以下の通りだ(引用はnote記事か…

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www.keio-up.co.jp タイトル通り、毛沢東時代という「政治」の時代に社会のあり方と民衆の行動がどのように変化したか、ミクロの視点から分析した貴重な共同研究の成果です。www.kokusai-shoin.co.jp こちらは、やはり中国の農村及び都市に生きる「民衆」の…

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www.hanmoto.com 著者よりご恵投いただきました。サブタイトルが示すように、信用貨幣論をベースに、「負債」を返済するために人々が労働を強いられる現存の社会とは異なるあり方を構想したマニフェスト的な新書です。honto.jp 前著に引き続きご恵投いただき…