梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

上海とベルリンの壁


http://akihitok.typepad.jp/blog/2009/10/twitter-fotw-b5.htmlより

今日はいきなりサイトの紹介から。Twitter のつぶやきに「#fotw」というハッシュタグをつけて投稿すると、そのつぶやきが「ベルリンの壁」に表示されて世界中に発信されるというサービスが登場しています:

実は今年でベルリンの壁崩壊(1989年11月9日)から20周年ということで、それを記念するために設置されたサイトとのこと。もちろん「#fotw」(実は"fall of the wall"の略でした)を Twitter 検索してメッセージを眺めるというのも良いのですが、どうせならこのサイトにアクセスして、画面を流れるメッセージを見つめるという方が正しいのでしょうね。

Berlintwitterwall - 20 Jahre Mauerfall - Fall of the Wall - #fotw

僕は普段Twitterは中国語圏のユーザーの発言を拾うこと以外の使い方はしていないのだが、ここ数日「#fotw」というハッシュタグ(検索可能なキーワードのようなもの)を使ったつぶやきが非常に増えており気になっていた。上記の記事にもあるようにfotwというのはFall of the Wallの略で、このtwitterでの書き込みを「ベルリンの壁」に表示されるというサービスが、中国でアクセス禁止になったので、それが火に油を注ぐ結果になった、というか抗議の意味をこめた中国人ユーザーからのTweetがあふれるようになったとのこと*1

 さて、こちらは昨日から大学の仕事で「上海なう」で(使い方間違ってますかそうですか)、いちおう一流ホテルといわれるところに泊まっているのだが、twitterだけでなく、Facebookもまったくアクセスできない。friendfeedやtweetdeckからもだめ。まあそれでもいろいろ抜け道はあるんだろうけど、4日間しかいないしこのへんでもうあきらめます。
 いずれにせよ、中国で政府に批判的な書き込みをしているネットユーザーは根性があるなと思った次第だが、どういう人たちが中心になってムーブメントを起こしているのか、実際どういう発言がネット上で飛び交っているのか、それを垣間見るだけでも「ベルリンの壁」を一度眺めてみる価値はあるのでは。

*1:ふるまいよしこさんのメールマガジンで知ったのだが、その後あまりに中国語の書き込みが多いということもあって、新たに中国語の「壁」も設けられたようだ。http://www.berlintwitterwall.com/cn/?l=cn