またまた前回からながい間が空いてしまったのですが、これまで朝日出版社第二編集部のブログで連載していただいていた「現代中国――現在と過去のあいだ」の続きを、編集者の赤井茂樹さんが個人で開設されたブログ「路上の人」で連載していただけることになりました。
http://editionhomoviator.blogspot.jp/2014/12/kajitani13.html?spref=fb
前回の連載に引き続き、柄谷行人氏の「アジア」に関する言説についての内在的な批判を試みています。これまで(なぜか)あまりそういう読まれ方はされてこなかったように思いますが、少なくともこれから柄谷の言説について論じ、批評しようとする人はその「アジア」との関わりを無視することはできないと個人的には思っています。あと、文中で少しだけ言及している大江健三郎の『万延元年のフットボール』も極めて「アジア」色が強い作品ですが、僕はこれを文庫本で読み直そうと思って本屋を何件かハシゴしたものの見つからず軽いショックを覚えました。が、これは現在のヘイトデモやヘイトスピーチの問題を考える上である意味必読の小説だと思います。
- 作者: 大江健三郎,加藤典洋
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1988/04/04
- メディア: 文庫
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- 作者: 柄谷行人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/06/05
- メディア: 文庫
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本文中ではさらに、最近本屋で平積みにされている内田樹氏の↓この本についても(軽く)悪態をついております。
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: ミシマ社
- 発売日: 2014/10/24
- メディア: 単行本
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・・というわけで、これだけだとどんな議論を展開しているのかなかなか見当が付かないと思いますので、よろしければ本文をお読み下さい。