梶ピエールのブログ

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『ブロークバック・マウンテン』、作品賞受賞ならず

 まあこういうタイトルを思わずつけてしまうほど、下馬評では一貫して『ブロークバック・マウンテン(中文タイトル・断背山)』の評価が高かったわけですが。6日付の在米華字新聞は当然のごとく李安(アン・リー)の監督賞受賞をデカデカと報じる一方で『クラッシュ(中文タイトル・衝撃効応)』については「ダークホース(黒馬)の勝利」「番狂わせ(爆冷)」という見出しが目立つ程度で関連写真も(一面には)なく極めてそっけない扱い。まあ、この辺はすごくわかりやすいですな。『明報』や『世界日報』はそろって「アカデミー賞の審査委員は保守的なので同性愛という論争的なテーマを扱った『断背山』を敬遠したのだ」というようなことを書いているけど、本当のところはどうなんでしょう。ともあれ、『断背山』と李安監督についてはもう少し書きたいことがあるので、また明日にでも。