まだ半分も読んでないが、むちゃくちゃ刺激的な本であるのは確か。ただこちらの力不足もあって、この本が訴えかけてくるものをどう受け止めればいいのか、まだ戸惑いも半分であるが。
とりあえず本書86ページの記述より。
情報、調査・分析の世界に長期従事すると独特の性格のゆがみがでてくる。これが一種の文化になり、この分野のプロであるということは、表面上の職業が外交官であろうが、ジャーナリストであろうが、学者であろうが、プロの間では臭いでわかる。そして国際情報の世界では認知されたものたちでフリーメーソンのような世界が形成されている。
この世界には、利害が対立する者たちの間にも不思議な助け合いの習慣が存在する。問題は情報屋が自分の歪みに気づいているかどうかである。私自身も自分の姿が完全には見えていない。しかし、自分の職業的歪みには気付いているので、それが自分の目を曇らせないようにする訓練をしてきた。具体的には常に複眼思考をすることである。
うむむむむ。