というわけで、このまま「商人道ブーム」というものがもし起きたなら(たぶん起きないだろうが)、↓この名作もぜひ復刊して欲しい(幸い古本は比較的容易に手に入る)
- 作者: 城山三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1982/11
- メディア: 文庫
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しかし、↑このハイライトシーンを見るにつけ、大河ドラマの方の『黄金の日日』は「商人道ドラマ」であると同時に、それに負けないくらい(石川五右衛門や杉谷善住坊に代表される)「アナーキスト道」のドラマであったことがよくわかる(だから当時の小学生が見ても面白かったのだ!)。まだ「ネオリベ」などという言葉が影も形もない頃だ。もっとも、「商人道」はもともとアナーキズムと相性がよいものなのかもしれない。その「相性の良さ」が近代以降に特有のものなのか、それともそうでないのか、といったことについては、ひとまず城山三郎の小説を手に入れてから、おいおいと考えたい。