梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

いただきもの

 本の装丁や著者の周到な現地取材と聞き取り調査を下に書かれたという点で明らかに『和僑』の続編と位置づけられる作品。 だが、扱っている題材や著者の筆致は前作よりはるかに重い。それだけ中国の現実が重い、と言えばそれまでなんだろうけど、その姿勢に賛否はあるだろうが、そこから逃げないで取り組もうという著者の気構えは少しページをめくっただけでも伝わってくる。そろそろ、中国問題の専門家と呼ばれる人たちもこの人が書くものを無視できなくなってきたんじゃないだろうか?


変容する中国・国家発展改革委員会―機能と影響に関する実証分析 (研究双書)

変容する中国・国家発展改革委員会―機能と影響に関する実証分析 (研究双書)

 強大な行政権限を握り、経済政策の様々な分野に影響を及ぼしていると言われながら、その実態がよく分っていなかった国務院国家発展改革委員会に関する本格的な研究書。しっかり勉強したいと思います。