梶ピエールのブログ

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新年のご挨拶に代えて 

 昨年は著書を2冊出版したこともあり、例年にもましてブログの更新が滞ってしまいましたが、見放さず時々のぞきに来て下さった方々に改めてお礼を申し上げます。今年も思い出した頃に少し長めの文章をこちらにまとめる、というスタンスで運営していきたいと思いますので、よろしくお付き合い下さい。
 さて、下記サイトで案内されているように山形浩生さんによる『要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論』(ポット出版)刊行を記念して「山形浩生が選ぶ経済がわかる30冊」フェアが本日よりジュンク堂書店新宿店の経済書コーナーで実施されるとのことですが、その30冊の中に拙著『「壁と卵」の現代中国論』もとりあげられています。

http://www.pot.co.jp/news/20111221_174119493926424.html

山形浩生が選ぶ「経済がわかる30冊」のリスト一覧◎

01 クルーグマン教授の経済入門 著:ポール・クルーグマン/翻訳:山形浩生 ちくま学芸文庫
02 入門経済思想史 世俗の思想家たち 著:ロバート・L. ハイルブローナー/翻訳:八木 甫、浮田 聡、堀岡治男 、松原隆一郎、奥井智之 ちくま学芸文庫
03 新装版 レモンをお金にかえる法 著:ルイズ・アームストロング/イラスト:ビル・バッソ/翻訳:佐和隆光 河出書房新社
04 新装版 続・レモンをお金にかえる法 著:ルイズ・アームストロング/イラスト:ビル・バッソ/翻訳:佐和隆光 河出書房新社
05 ヤバイ経済学 増補改訂版 著:スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー/翻訳:望月衛 東洋経済新報社/2,000円+税/2007年4月刊
06 REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方 著:ローレンス・レッシグ/翻訳:山形浩生 翔泳社
07 評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている 著:岡田斗司夫 ダイヤモンド社
08 市場の倫理 統治の倫理 ※(品切重版未定) 著:ジェイン・ジェイコブズ/翻訳:香西 泰 日経ビジネス人文庫
09 テロの経済学 著:アラン・B・クルーガー/翻訳:藪下史郎 東洋経済新報社
10 市場を創る バザールからネット取引まで 著:ジョン・マクミラン/翻訳:瀧澤弘和、木村友二 NTT出版
11 海賊の経済学 見えざるフックの秘密 著:ピーター・T・リーソン/翻訳:山形浩生 NTT出版
12 不道徳な経済学 擁護できないものを擁護する 著:ウォルター・ブロック/翻訳:橘 玲 講談社プラスアルファ文庫
13 民主主義がアフリカ経済を殺す 最底辺の10億人の国で起きている真実 著:ポール・コリアー/翻訳:甘糟智子 日経BP
14 傲慢な援助 著:ウィリアム・イースタリー/翻訳:小浜裕久、織井啓介、冨田陽子 東洋経済新報社
15 ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版 著:服部正也 中公新書
16 ムハマド・ユヌス自伝 貧困なき世界をめざす銀行家 著:ムハマド・ユヌス、アラン・ジョリ/翻訳:猪熊弘子 早川書房
17 「壁と卵」の現代中国論 リスク社会化する超大国とどう向き合うか 著:梶谷 懐 人文書院
18 あなたのTシャツはどこから来たのか? 誰も書かなかったグローバリゼーションの真実 著:ピエトラ・リボリ 翻訳:雨宮 寛、今井章子 東洋経済新報社
19 クルーグマン ミクロ経済学 著:ポール・クルーグマン、ロビン・ウェルス/翻訳:大山道広、石橋孝次、塩澤修平、白井義昌、大東一郎、玉田康成、蓬田守弘 東洋経済新報社
20 クルーグマン マクロ経済学 著:ポール・クルーグマン、ロビン・ウェルス/翻訳:大山道広、石橋孝次、塩澤修平、白井義昌、大東一郎、玉田康成、蓬田守弘 東洋経済新報社
21 高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門II 著:菅原晃 ブイツーソリューション
22 コンパクトマクロ経済学 著:飯田泰之、中里 透 新世社
23 ゼロから学ぶ経済政策 日本を幸福にする経済政策のつくり方 著:飯田泰之 角川oneテーマ21
24 日本経済のウソ 著:高橋洋一 ちくま新書
25 デフレ不況 日本銀行の大罪 著:田中秀臣 朝日新聞出版
26 経済復興 大震災から立ち上がる 著:岩田規久男 筑摩書房
27 日本はなぜ貧しい人が多いのか 「意外な事実」の経済学 著:原田 泰 新潮選書
28 環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態 著:ビョルン・ロンボルグ/翻訳:山形浩生 文藝春秋
29 世紀の空売り 著:マイケル・ルイス/翻訳:東江一紀 文藝春秋
30 パーキンソンの法則 著:C.N.パーキンソン/翻訳:森永晴彦 至誠堂

 フェア開催期間中には、山形浩生さんによる30冊の解説をまとめた小冊子が無料で配布されるとのことです。拙著は恐らく「中国経済の現状を知る」ための1冊としてあげて頂いているのだと思いますが、このリストの中では群を抜いて無名の本だと思いますので、もしよろしければこの機会に手にとってお読み頂ければ幸甚です。

「壁と卵」の現代中国論: リスク社会化する超大国とどう向き合うか

「壁と卵」の現代中国論: リスク社会化する超大国とどう向き合うか

要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論

要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論