梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

全く同感

http://www.wagang.jp/blog/logdata/eid170.html

中国の製造業、任せっきりにしたら手を抜く、ってのは当たり前ですよ。同僚から聞いた話では、大連で学校校舎の建設にあたり、手抜きやニセ健在が使われないか、教師が24時間交代で現場監視にあたったそーです。車だってねえ、ヘタに整備に出すと純正パーツを安い中国製パーツに付け替えられて純正部品は転売されてしまうから、チャンと監視してないとダメってのは、そこらの中国生活マニュアルにも書いてありますよ。工場だってそれは同じ。まして食品ですからねえ、一度事件が起きれば取り返しが付かないわけで。

JTには中国のそういう情況を理解しているスタッフが居なかったんじゃないか?って思えてきますね。双日が仲介したみたいだけど、その責任も問われますな。

マスコミ各社にも、冷凍食品各社に、中国の工場での品質管理がどういうシステムになっているのか、専属スタッフがどれくらい居て、だれがどう責任を負っているのか、キチンと調査して報道して欲しいですね。

で、この事件、ここまで大きくなって政治まで介入してしまった以上、中国側は絶対になんらかの収集策を考えるでしょう。一番考えやすいのは、会社に怨みを持っていた出稼ぎ労働者が故意に毒物を混入させた、というシナリオですね。これだと、工場の品質管理体制の問題ではなく、犯罪であるということで始末が付けられますし。怖いのがねえ、事実の如何に関わらず、シナリオに合わせた生け贄の子羊が作られてしまいかねないコトです。それで即刻死刑執行とかになったりした日には……。