梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

2014-01-01から1年間の記事一覧

悲観?楽観?それとも客観?

中国停滞の核心 (文春新書)作者: 津上俊哉出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/02/20メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る 僕はかねがね、現代中国に関するいわゆる識者の見解について、しばしば用いられる「悲観的」か「楽観的」か、という…

いただきもの

貨幣システムの世界史 増補新版――〈非対称性〉をよむ (世界歴史選書)作者: 黒田明伸出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/03/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る ここ10年、英語での執筆活動に専念されていた著者ご本人からご恵投いただ…

ジニ係数に関するヘンテコな言説

インターネットメディアのSYNODOSに、「中国の所得格差はどうなっているのか」という記事を寄稿しました。中国社会を語る際の「定番ネタ」の一つである所得格差の問題について、政府が公表しているジニ係数の変動、「灰色収入」の存在とその規模、国有/非国…

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日本総研が発行しているJRIレビュー Vol.3.No.13の特集【成長か、停滞か─中国を覆う脆弱性と不確実性】に、「なぜ中国経済論は収斂しないのか−アセモグル・ロビンソンの制度論から考える」というレポートを寄稿しました。先日発表した『エコノミスト増刊 経…

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3月10日発売の、『週刊東洋経済』3月15日号のコラム「中国動態」に寄稿しました。 山西省の石炭採掘会社「山西聯盛」の経営破綻以降理財商品へのデフォルト不安が高まる一方、アリババ・グループのネット金融商品「余額宝」が4000億元の資金を集めるという近…

いただきもの

中国出張中にいろいろといただいておりました。この場を借りてお礼を申し上げます。中国停滞の核心 (文春新書)作者: 津上俊哉出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/02/20メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る話題沸騰の前著『中国台頭の終焉 …

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現在広州に出張できています。なのでまだ現物を見ていないのですが『週刊エコノミスト』2014年2月25日特大号の特集「世界史に学ぶ経済」に「中国は成長を持続できるか? 問題は大企業に利益が集中する構造」という記事を寄稿しています。 「寄稿」と書きまし…

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中国経済はどう変わったか―改革開放以後の経済制度と政策を評価する (早稲田現代中国研究叢書)作者: 中兼和津次出版社/メーカー: 国際書院発売日: 2014/01/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 改革開放以後の経済制度と政策を幅広く評価す…

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2月3日発売の、『週刊東洋経済』2月8日号のコラム「中国動態」に寄稿しました。今回は、先日北京の自宅で公安当局によって拘束された、中央民族大学副教授で、ウイグル人と漢人の交流を目指したウェブサイト「ウイグル・オンライン(現在閉鎖中)」の主催者…

習近平政権が恐れているものは何か。

変わる中国 「草の根」の現場を訪ねてジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > ノンフィクション > その他ショップ: ぐるぐる王国 楽天市場店価格: 1,512円 著者の麻生さんよりご恵投頂きました。ありがとうございます。 「中国:新公民運動…

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朝日出版社第二編集部のブログ「現代中国:現在と過去のあいだ」を更新しました。前回からだいぶん間が空いてしまいました。すみません。第3章「国家」と「民間」のあいだ――中国は国家資本主義なのか?(3)―― 中国経済の「自生的な秩序」と「主体なきイノベ…

いただきもの

殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?―― ヒトの進化からみた経済学作者: ポール・シーブライト,山形浩生,森本正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/01/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (29件) を見る なんと、山形浩生さんから連続で分厚…