著者の藤井省三さんよりご恵投いただきました。第5章の「『トニー滝谷』と『ねじまき鳥クロニクル』では、拙著『「壁と卵」の現代中国論』にも言及していただいています。
『ねじまき鳥クロニクル』における「アジア」の描かれ方については、11月のゲンロンカフェでの東浩紀さんとの対談、並びにそのきっかけとなったこのブログでの文章(「悪の愚かさ」と「アジア」への向き合い方)でも詳しく論じています。中国の台頭とその「アジア性」が国際社会との様々な軋轢を生んでいる現在、この作品の重要性が改めて高まっているように思います。