梶ピエールのブログ

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 本日(3月26日)の『日本経済新聞』「経済教室」欄に寄稿しました。日本国内でも非常に関心を集めているアジアインフラ投資銀行(AIIB)の問題も含め、このところの中国経済のマクロな動向は「資本の純輸出国化」という観点から整理するとかなり整合的に説明できるのではないか、という観点からまとめてみました。

 先日のSYNODOSに寄稿した、「新たな成長パターンを模索する中国――新型都市化からシルクロード経済圏まで」という記事と視点はほぼ同じですが、今回は資本収支の赤字化という現象に焦点を当てて具体的な数字を示しつつ議論を展開しています。元の対ドルレートについては日経でも報道されたように3月17日くらいから元買い介入が行われ元高への反転が見られましたが、あくまでも行きすぎた元安をけん制するためのもので、今後の国内からの資本輸出の加速という大きな流れには変更はないものと私はみています。