梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

さらに参考文献(日中戦争および東史郎裁判をめぐって):

水谷尚子「私はなぜ東史郎氏に異議を唱えるか」(『世界』1999年8月号)
孫歌「日中戦争―感情と記憶の構図」(『世界』2000年4月号、『アジアを語ることのジレンマ』岩波書店に収録)
溝口雄三「日中間に知の共同空間を創るために」(『世界』2000年9月号)
孫歌・高橋哲哉ほか「戦争の感情記憶の壁をどう乗り越えるか」(『世界』2000年11月号)
古厩忠夫「『感情記憶』と『事実記録』を対立させてはならない」(『世界』2001年9月号)
鹿錫俊「日中関係論における感情と理性」(宇野重昭編『北東アジア研究と開発研究』国際書院)

・・また追加するかもしれません。

 特に鹿氏の論文は、「東裁判」に対する歴史学の立場をめぐる日中での論争の優れたサーベイになっている。その際、中国人の歴史家たちが必ずしも孫歌(=歴史構築主義)の立場を支持しているわけではないことが注目されよう。


あと、こんなのもありますな(第12号の目次参照)。
http://modernchina.rwx.jp/magazine.htm