梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

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 新潮社の広報誌『波』の10月号に、先日このブログでも紹介したクリストファー・ワイリー著『マインド・ハッキング』の書評を寄稿しました。新潮社はこの本にかなり力を入れているようで、同じ号になんとか橘玲さんの書評もあわせて掲載されています。この本はお世辞ではなく「衝撃的」な本なので、ぜひ広く話題になってほしいと思っています。

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 著者の園田さんよりご恵投いただきました。10年以上にわたる日中韓・台湾・香港・東南アジア諸国などへの継続した大規模な調査から、複雑な国際関係を抱えるアジア諸国相互の「国民感情」という「まなざし」を可視化しようという大変野心的な研究の成果です。

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 講談社のウェブメディア『現代ビジネス』に、全3回の連載記事「日中で共鳴する新自由主義の行方」の第2回目「竹中平蔵氏の『雇用流動化』政策が、中国で人気になっている理由」を掲載しました。

gendai.ismedia.jp

 タイトルはややミスリーディングで(竹中平蔵さんが話題の人になりすぎているのでぜひタイトルに入れてほしいとの編集サイドの要望によるものです)、中国はもともと雇用が流動化している社会で、それが、コロナ対策においても、政府が企業や個人を救済するための財政支出を徹底して「節約」する強気の経済運営を行うことを可能にしている。それが、興味深いことに日本社会の雇用の流動化の必要性を強く訴えている竹中氏の主張と見事にシンクロしている、という話を書いています。

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講談社のウェブメディア『現代ビジネス』に、「竹中平蔵氏、中国社会でひそかに「大人気」になっていた」という記事を寄稿しました。3回連続シリーズの第1回です。

gendai.ismedia.jp

 この記事ですが、少し前に以下のようなツイートを何気なくしたところ、それがなぜか現代ビジネスの丸尾さんの目にとまり、「面白い現象なのでぜひ背景を説明してほしい」と依頼を受けたのが執筆のきっかけです。

 「竹中平蔵氏に関する中国での報道をひたすら読んでそこから浮かび上がってくるものについて考える」というのは、多分これまでだれも考えつかなかった視点だと思いますが、われながら結構面白い問題提起ができたのではないかと思っています。3週にわたって日曜日に掲載されるようですので、よろしければ続けてご覧ください。

 

いただきもの

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建築史がご専門の市川紘司さんよりご恵投いただきました。市川さんには以前『建築雑誌』に中国の監視社会についてインタビューしていただいた時からのご縁です。天安門広場を広い意味で中国社会を統治するための「アーキテクチャー」としてとらえ、その歴史的背景を掘り下げた力作です。

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サービス学会が発行するウェブマガジン、『サービソロジー』の特集記事として、「コロナウイルス感染症COVID-19と監視社会」という文章を寄稿しました。

magazine.serviceology.org

 内容的には先日『公研』に掲載された宇野重規さんとの対談とも重なるところも多いですが、功利主義の思想的背景や個人情報の一元的管理に関する歴史的背景についてもやや詳しく論じています。よろしければご一読ください。


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