梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

いただきもの

www.shinchosha.co.jp

 2016年の米大統領選でフェイスブックのデータが流用されてトランプ陣営に有利な不正介入が行われたいわゆるケンブリッジ・アナリティカ(CA)の内部告発をしたクリストファー・ワイルによる暴露本の日本語訳です。実は、版元の新潮社のPR誌に書評の寄稿を頼まれてゲラ段階で読んでいたのですが、想像以上に衝撃的なことが書かれています。データ監視社会、あるいはポスト・トゥルース社会のポピュリズムなどに興味のある人にとっては必読の本だと思います。

www.koyoshobo.co.jp


 著者よりご恵投いただきました。ホットなトピックですね。

いただきもの

 先々週東京方面に出張したのですが、感染拡大防止のためその後2週間自宅での待機が必要でしばらく大学に顔を出していませんでした。その間にいろいろといただいておりました。どうもありがとうございます。お礼が遅くなりましたことをこの場を借りてお詫び申し上げます。
 まことに恐縮ですが、書物のリンクだけを列挙させていただきます。

www.keisoshobo.co.jp

www.kawade.co.jp

www.sptokyo.co.jp

www.yuhikaku.co.jp

www.kenbunshuppan.com


www.keio-up.co.jp

いただきもの

honto.jp


 翻訳者のお一人である岡本隆司さんよりご恵投いただきました。中国の近代を考えるのには避けて通れない思想家で、これまで岩波文庫にその著作が収録されていなかったのが不思議な梁啓超の文集に、懇切丁寧な訳注と解説が付いた待望の一冊です。

お仕事のお知らせ

  『中央公論』4月号に掲載された、岡本隆司さんとの対談「都市封鎖、ハイテク監視の合理・非合理 中国は「AI×中華思想」のネオ強権国家か?」が、神戸大学の学術成果リポジトリKernelで公開されました。以下のリンクからPDFを入手できます。

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/repository/90007378.pdf

kaikaji.hatenablog.com

いただきもの

 近年、特に精力的にお仕事を発表され続けている野嶋剛さんが、歴史・文化的な背景も踏まえながら激動の香港情勢をリポートした渾身のノンフィクションです。特に、2014年の雨傘運動から昨年の反送中デモ、そして今年の国家安全維持法の制定に至る社会の動きを整理して理解する上では頼りになる1冊だと思います。

いただきもの

 船橋洋一さんよりご継投いただきました。香港のタブロイド紙アップル・デイリー(蘋果日報)の創始者、黎智英(ジミー・ライ)氏らが香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで逮捕されるなど、まさに自由主義の危機ともいえる事態が進行している中で、日本のリベラリズムを代表する知識人のおひとりである船橋氏がこのようなタイトルの重厚な論集を出版されることの重みを、改めてかみしめたいと思います。

お仕事のお知らせ

雑誌『公研』2020年7月号で、「コロナ禍で問い直される 『国家』と『個人』」というテーマで東京大学宇野重規さんと行った対談がウェブで公開されました。コロナ禍をきっかけに出てきた様々な難問を考えていくためのメタ思想として、プラグマティズムが大きな示唆を与えてくれるのではないか、ということをぼんやりと考えていたのですが、今回は宇野さんにその考えをぶつける形で、自分なりに問題の整理ができたように思います。ぜひご一読ください。

koken-publication.com


民主主義のつくり方 (筑摩選書)

民主主義のつくり方 (筑摩選書)