梶ピエールのブログ

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 本日(3月2日)の『日本経済新聞』「経済教室」欄に、記事「中国経済をどうみるか(中)民間のダイナミズムが鍵 知財保護・法の不備、逆手に(有料記事)」を寄稿しました。脆弱な財産権、貫徹しない法の支配、説明責任を持たない政府の経済への介入といった、アセモグル=ロビンソンのいう「収奪的な制度」の要素を色濃く残しながら、なぜ活発なイノベーションが生じているのか。字数の関係できっちり議論できていないところもありますが、「中国的イノベーション」の特徴について、三つのポイントに注目して論じています。トランプ政権後のドル高期待に伴う資金流出の問題については、昨日に掲載された河合正弘さんの記事をご参照ください(私もこの記事の内容にほぼ同意です)。また深圳イノベーションの現状については、週刊東洋経済の特集記事「君は沸騰都市を見たか?」をぜひご覧ください(これもウェブ版の記事は有料みたいですが)。