梶ピエールのブログ

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 まもなく発売になる『Voice』11月号に、国際政治学者の廣瀬陽子さんとの対談記事「反欧米にこだわるのは中露だけ」が掲載されました。「グローバルサウスという幻想」という特集の一つの記事として、中国やロシアがBRICS新興国という枠組みをこれまでどう戦略的に利用していたのかを振り返っています。

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間違いだらけの靖国論議akebishobo.com

 最初に本書をお送りいただいた時、正直なところ「三土明笑」って誰だろう?といぶかしく思ったのですが、なんと『靖国問題の原点』や『頭を冷やすための靖国論』をお書きになられた三土修平さんご本人でした!ずいぶん昔にこれらの本をブログで取り上げたことがあったのですが、その記事をお読みになられて今回ご連絡いただいたとのことです。「靖国問題は今、鳴りを潜めた休火山のような状態だ」というのは確かにおっしゃる通りで、日中関係が再びギクシャクしているこの時期にこの問題を振り返っておくことは重要かもしれません。

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お仕事のお知らせ

9月4日(月)発売の、『週刊東洋経済』9月9日号のコラム「中国動態」に、「中国経済の停滞は『権威主義』の敗北といえるのか」という記事を寄稿しました。中国経済の低迷が誰の目にも明らかになるなか、英語圏では、現在の中国経済の変調を「権威主義による短期的な成長の終焉」だとする論調も盛んです。権威主義体制下での自由な経済活動という危うい綱渡が限界に来たというのですが、この議論に説得力はあるのか、検討しています。

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 実は8月23日から28日まで、ほぼ4年ぶりに中国の北京市天津市を訪問していたのですが、帰国したらゲンロンからご恵投いただいていました。最近の『ゲンロン』に発表された長編論考をベースに、人工知能民主主義への本質的な批判などを加えた、最近の東浩紀さんの思考の集大成と言ってよい著作だと思います。拙著『幸福な監視国家・中国』にも言及していただいております。

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 著者よりご恵投いただきました。今年は関東大震災100年で、メディアでもいくつか企画があるようですが、本書は中国・朝鮮人の視点からに絞って震災経験をとらえなおす、本格的な研究書です。