梶ピエールのブログ

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お仕事のお知らせ

8月19日(月)発売の、『週刊東洋経済』8月24日号のコラム「中国動態」に、「8月以降の人民元安は市場のロジックで説明できる」という記事を寄稿しました。

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まあ、タイトル通りの内容で、米国政府による「為替操作国」認定及びドル元レートの1ドル=7元割れによってにわかに人民元相場への注目が高まっていますが、基本的にドル元レートの基調は米中両国の金融政策のスタンスによって、しかも米国から中国への影響力が圧倒的に強い形で決まってくる、という従来の味方によって十分説明可能なのではないか、という見解を示しました。

いただきもの

道の駅の経済学: 地域社会の振興と経済活性化

道の駅の経済学: 地域社会の振興と経済活性化

 著者よりご恵投いただきました。地域経済活性化のプロジェクトとしての道の駅に注目した、大変貴重な研究成果だと思います。

「はじめに」と「おわりに」を公開します

 高口康太さんとの共著『幸福な監視大国・中国』の「はじめに」と「おわりに」のPDFファイルを公開いたします。以下のリンクをクリックしてご覧ください。

「はじめに」
「おわりに」

幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)

幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)

はじめに

第1章 中国はユートピアか、ディストピア
    間違いだらけの報道/専門家すら理解できていない
    「分散処理」と「集中処理」/テクノロジーへの信頼と「多幸感」
    未来像と現実のギャップがもたらす「認知的不協和」
    幸福を求め、監視を受け入れる人々
    中国の「監視社会化」をどう捉えるべきか

第2章 中国IT企業はいかにデータを支配したか
    「新・四大発明」とは何か/アリババはなぜアマゾンに勝てたのか
    中国型「EC」の特徴/ライブコマース、共同購入、社区EC
    スーパーアプリの破壊力/ギグエコノミーをめぐる賛否両論
    中国のギグエコノミー/「働き方」までも支配する巨大IT企業
    プライバシーと利便性/なぜ喜んでデータを差し出すのか

第3章 中国に出現した「お行儀のいい社会」
    急進する行政の電子化/質・量ともに進化する監視カメラ
    統治テクノロジーの輝かしい成果/監視カメラと香港デモ
    「社会信用システム」とは何か/取り組みが早かった「金融」分野
    「金融」分野に関する政府の思惑/トークンエコノミーと信用スコア
    「失信被執行人リスト」に載るとどうなるか
    「ハエの数は2匹を超えてはならない」
    「厳しい処罰」ではなく「緩やかな処罰」/紙の上だけのディストピア
    道徳的信用スコアの実態/現時点ではメリットゼロ
    統治テクノロジーと監視社会をめぐる議論
    アーキテクチャによる行動の制限/「ナッジ」に導かれる市民たち
    幸福と自由のトレードオフ/中国の現状とその背景

第4章 民主化の熱はなぜ消えたのか
    中国の「検閲」とはどのようなものか/「ネット掲示板」から「微博」へ
    宜黄事件、烏坎事件から見た独裁政権の逆説
    習近平が放った「3本の矢」/検閲の存在を気づかせない「不可視化」
    摘発された側が摘発する側に/ネット世論監視システムとは

第5章 現代中国における「公」と「私」
    「監視社会化」する中国と市民社会/第三領域としての「市民社会
    現代中国の「市民社会」に関する議論/投げかけられた未解決の問題
    「アジア」社会と市民社会論/「アジア社会」特有の問題
    「公論としての法」と「ルールとしての法」/公権力と社会の関係性
    2つの「民主」概念/「生民」による生存権の要求
    「監視社会」における「公」と「私」

第6章 幸福な監視国家のゆくえ
    功利主義と監視社会/心の二重過程理論と道徳的ジレンマ
    人類の進化と倫理観/人工知能に道徳的判断ができるか
    道具的合理性とメタ合理性/アルゴリズムにもとづく「もう1つの公共性」
    「アルゴリズム的公共性」とGDPR
    人権保護の観点から検討すべき問題
    儒教的道徳と「社会信用システム」/「徳」による社会秩序の形成
    可視化される「人民の意思」/テクノロジーの進歩と近代的価値観の揺らぎ
    中国化する世界?

第7章 道具的合理性が暴走するとき
    新疆ウイグル自治区と再教育キャンプ/問題の背景
    脅かされる民族のアイデンティティ/低賃金での単純労働
    パターナリズムと監視体制/道具的合理性の暴走
    テクノロジーによる独裁は続くのか
    士大夫たちのハイパー・パノプティコン
    日本でも起きうる可能性/意味を与えるのは人間であり社会

おわりに

 

新刊のお知らせ

幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)

幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)

第1章 中国はユートピアか、ディストピア
第2章 中国IT企業はいかにデータを支配したか
第3章 中国に出現した「お行儀のいい社会」
第4章 民主化の熱はなぜ消えたのか
第5章 現代中国における「公」と「私」
第6章 幸福な監視国家のゆくえ
第7章 道具的合理性が暴走するとき

 昨年12月から今年の2月にかけてニューズウィーク日本版のウェブサイトで連載した「中国の『監視社会化』を考える」の内容に大幅に加筆修正し、中国社会におけるテクノロジーおよびその社会実装の動向に詳しいジャーナリストの高口康太さんの協力を得た上で、NHK出版新書より出版することになりました。このようなテーマを扱った類書とはかなり異なるアプローチをした書籍になっているかと思います。よろしければご一読ください。

反響について

 以下に、ブログやインターネットでの反響をリンクしていきます。

いただきもの

「差別はいけない」とみんないうけれど。

「差別はいけない」とみんないうけれど。


 『週間読書人』の連載などで話題に気鋭の批評家・綿野恵太さんの待望の初の著作です。私もお世話になっている赤井茂樹さんの編集ということで、これまで赤井さんが手がけてこられた書籍のように、かっちりとしていながら間口の広い問題提起を行った人文書になっている、というのがざっと見た感想です。私のニューズウィーク日本版での連載にも言及していただいているようで、感謝申し上げます。

いただきもの

編著者の方々よりご恵投いただきました。一帯一路政策を経済政策としてみた際の評価について、多面的に考察した、貴重な研究書だと思います。