- 作者: 及川淳子,笠原清志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/05/15
- メディア: Kindle版
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著者の及川さんより明治大学で開催された天安門事件30周年のシンポジウムで直接いただきました。長年劉暁波の言説を追ってこられた及川さんの中国および民主化運動に対する思いが、創作書簡の形でつづられています。
外務省が出している外交専門誌『外交』のVol.55に、ヤニス・バルファキス『黒い匣』のブックレヴューを寄稿しています。先日このブログに投稿した記事
理性としての「反緊縮」 - 梶ピエールのブログがベースになっています。
黒い匣 (はこ) 密室の権力者たちが狂わせる世界の運命――元財相バルファキスが語る「ギリシャの春」鎮圧の深層
父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
いずれも編者の方々よりご恵投いただきました。ありがとうございます。
中国の金融経済を学ぶ:加速するモバイル決済と国際化する人民元
編者の方々よりご恵投いただきました。マクロの制度からフィンテックなど変化のめまぐるしい中国の金融経済の動向を抑えた、貴重なテキストだと思います。
著者である木越義則さん、富澤芳亜産よりご恵投いただきました。現代の中国経済の発展までを視野に入れて20世紀の東アジアの経済史を多面的にとらえる試みです。
監視文化の誕生 ―社会に監視される時代から、ひとびとが進んで監視する時代へ―
監視社会論の第一人者であるデイヴィッド・ライアンの最新の著作の翻訳を、日本における監視社会論の議論をリードしてこられた田畑暁生さんよりご恵投いただきました。ライアンは「ハイパー・パノプティコン」というより、もう少し監視とそれ以外の行動の境目がなくなりつつある、「リキッド・サーヴェイランス」という言葉を好んで用いているようです。
中国の反体制作家による、近未来の中国を舞台にしたディストピア小説。それだけで一定の先入観を持って、敬遠してしまう読者も多いかもしれない。かくいう僕もこの本について、先に台湾で出版された中国語版を手に入れていたのだが、帯の文句に「インターネット時代の『1984年』!」なんていう文句がでかでかと書いているのを見て、内容がなんとなく想像できるような気がしてそのままにしていた。で、このたび藤原書店から翻訳が出たのを知ってさっそく読んでみたのだが、なんのなんの『1984年』なんかよりずっとお下劣かつ痛快で、無茶苦茶面白い作品ではないですか。小説にしては値段がかなり高めだし、マーケットを中国関係の研究者やジャーナリストに絞っているのかもしれないが、そういう狭い範囲だけで読まれるのはあまりにもったいない、ディストピア小説の名作として今後長く読み継がれるだけの価値がある作品ではないかと思う。
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