梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

お仕事のお知らせ

以下の学術論文(田畑伸一郎氏、福味敦氏との共著)を『比較経済研究』56 巻 (2019) 1 号に発表しました(閲覧にはJ-Stageへの登録が必要)。もしご関心がおありの方はご覧ください。

www.jstage.jst.go.jp

抄録
中央と地方の間の財政関係について,ロシア,中国,インドというユーラシアの3大国の比較を行った.その結果として,ロシアでは最も中央集権的な財政構造となっているが,財政再分配機能は最も低いこと,中国では最も地方分権的な財政構造となっており,中央から地方への移転が最も大きな役割を果たしているが,地方財政の自立性が最も高いこと,インドでは地方の自主財源が少なく,地方の自立性が低いことなどを明らかにした.

お仕事のお知らせ

 『外交』Vol.53に掲載された岸政彦『マンゴーと手榴弾』およびフランチェスコ・グァラ『制度とは何か』のブックレヴュー(「『差別』の語り口 『構築主義』以降の着地点を探る」)が神戸大学の学術成果リポジトリKernelで公開されました。以下のリンクからPDFを入手できます。
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/repository/90005810.pdf

kaikaji.hatenablog.com


制度とは何か──社会科学のための制度論

制度とは何か──社会科学のための制度論

いただきもの

昨日『ハンドブック 近代中国外交史』を直接頂いたと思ったら、岡本隆司さんからまたしても新しいご著書を頂いてしまいました。編集されたのは私も今お世話になっているNHK出版新書の山北さんです。

腐敗と格差の中国史 (NHK出版新書 583)

腐敗と格差の中国史 (NHK出版新書 583)

 確か以前もこのようなことがあったかと思うのですが、まさかもう一度あるとは・・(すみません、本の内容よりどうしてもお仕事の速さと出版のペースに驚いてしまい、くだらないことを書いてしまいました)

いただきもの

 先日『教養としての世界史の学び方』で一緒にお仕事したと思ったら、岡本隆司さんからまたしても新しい編著書を頂いてしまいました。これまでありそうでなかった近代中国外交史のテキストですが、「アヘン戦争から始まり、中国共産党の勝利で終わる」というような章立てには決してなっていないところに編者の心意気を感じてください。

いただきもの

景気の回復が感じられないのはなぜかー長期停滞論争

景気の回復が感じられないのはなぜかー長期停滞論争

 訳者の山形浩生さんからご恵投いただきました。コンパクトにまとまっていて読みやすそうですが、いつもながら山形さんの解説がそれ以上に読みやすいです。あとがきにMMT関連の話題でもで今注目の経済学記事の翻訳ブログ「道草」「経済学101」へのエールが!

econ101.jp

econdays.net

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世界史の新常識 (文春新書 1208)

世界史の新常識 (文春新書 1208)

 現在は惜しくも休刊となったムック『文藝春秋special』の中から、世界史に関する論考を集めて一冊に編集し直した新書です。一つ一つの章が独立しているのでどこからでも気軽に読めると思います。私は「ブックガイド」の章で「共産中国の深層には今も伝統的な中国社会が息づいている」という一文を寄稿しています。

いただきもの

アメコミヒーローの倫理学 10人のスーパーヒーローによる世界を救う10の方法

アメコミヒーローの倫理学 10人のスーパーヒーローによる世界を救う10の方法

 監訳者の堀内進之介さんよりご恵投いただきました。アメコミヒーローから現代アメリカの倫理を読み解こうという面白い試みです。

 現在シンクタンクのお仕事でご一緒している船橋洋一さんよりご恵投いただきました。ありがとうございます。