梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

08憲章について

 今のところ僕は何もフォローしていないけれど、とりあえず「思いつくまま」さんのブログをチェックしていれば必要な情報は入ってくると思うよ! 
「憲章」の日本語訳も早速アップされているよ!
http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/597ba5ce0aa3d216cfc15f464f68cfd2

参考までに

http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20080719

ウィットフォーゲルによる「アジア的専制」に対する仮借のない批判は、それが一旦アジア社会内部の人間によって血肉化されるとき、むしろその主体的変化のための強力な武器となりうるのではないか。石井氏がそう主張する背景には、第二次天安門事件前夜の中国の民主的機運の盛り上がりのなかで、ドキュメンタリー『河殤』のように中国社会の「専制性」を問題とする作品が話題を呼び、また趙紫陽のような開明的指導者自身がなによりも「党支配の専制性の解体」を切実な問題意識として抱いていた、という事実がある。

追記

川島真氏による評価。うーむ。

署名者は300人以上。著名人ばかりである。これはもちろん共産党政権批判ではあるが、昨今の情勢から見れば温家宝らを支持しているようにも見える。昨今、国際標準の導入を図らんとする温家宝に対する批判は強まっており、『求是』などにも露骨に「国際標準を導入せんとしている者」に対する批判が公然と掲載されていたほどである。もちろん、憲章を書いた人たちの意図は現政権への批判になるのだろうが、力学的には政権内部の対立軸のうち温家宝らのほうに有利に働くかもしれない。しかし、温らに対して、その国際標準導入路線が、このような憲章の出現を招いたのだから、もっと引きしめねばならないということを保守派が言い出すことも十分に予想される。