梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

スピルバーグ

 年末に『ミュンヘン』を観てからすっかりスピルバーグのことが気になってしまい、観ていなかった『宇宙戦争』と10年以上前に見たきりの『シンドラーのリスト』のDVDを借りてきて大晦日から正月にかけて観た。ちなみに写真はこちらで買った太平洋戦争をモチーフにしたボードゲームで、スピルバーグの映画とは直接関係ありませんので念のため。

 『宇宙戦争』はなるほど面白かった。ところどころ挿入されるギャグ(というか小ネタ)がナイスでそのたびに大笑いしながら観た。すでに多くの人が指摘しているんだろうけど、侵略者との戦いというむちゃくちゃベタな舞台設定のなかであえて「自分達の内部に存在する悪」を描き出すことに眼目をおいたスピルバーグの心意気は買いたい。その意味でこの作品は『インディペンス・デイ』などの先行作品と一線を画すのみならず『シンドラーのリスト』『プライベー・トライアン』とも明らかな態度変更が見られるように思える。

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メモ

ジョン・J・タンク・編著『本当に「中国は一つ」なのか』ISBN:4794214618
いつもお世話になっているnetoさんのブログより。http://www.doblog.com/weblog/myblog/33838/2199351#2199351
 内容自体はくだらなそうだが、資料的な価値はありそう。日本では、アメリカの親台派の学者や政治家の発言がまとまって紹介されることはほとんどないので。