外務省が出している外交専門誌『外交』のVol.43に、岡本隆司著『中国の誕生―東アジアの近代外交と国家形成―』のブックレヴューを寄稿しています。基本的に以前このブログで書いた文章をベースにしていますが、同時に「中国にとっての琉球とチベット」を(かなりあからさまな政治的な意図をもって)論じた汪暉の『世界史のなかの中国』についても批判的に言及しています。
- 作者: 岡本隆司
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- 作者: 汪暉,石井剛,羽根次郎
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もう一件お知らせ。先日霞山会が出している東アジアの政治経済情勢に関する情報誌『東亜』の5月号に「中国の金融リスクと人民元の国際化」という文章を寄稿しました。このたび神戸大学の機関レポジトリ"Kernel"で全文が公開されましたので、URLを紹介します。
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/repository/90004007.pdf
昨年11月のトランプショックの時のような急激なドル高期待は一段落していますので、文章を書いた時と状況が変わっているところもありますが、ここ数年の中国経済のマクロ経済の動向に関する分析としてはそれほど外していない(したがって今後を占ううえでもある程度役立つ)と思います。もしよろしければご覧ください。