先日、「たぬき日乗」さんのブログ記事とそれに僕がつけたブックマークコメントをめぐって、twitter上で僕と與那覇潤氏、池田信夫氏との間にちょっとしたやりとりがありました。
この点について、たぬき氏もおわびの記事を書かれていますが、僕自身も一連のツイートの中で、池田氏のブログ記事がRosenthalとWongの著作の正確な要約に基づいていることを確認しないで批判するなど、かなり軽率なツイートをしてしまったことは深く反省しています。
さて、たぬき氏がその後一連のトラブル?の顛末を丁寧にまとめる記事を書かれていますが、これが非常に興味深い。
たぬき丸焼けの顛末(1)http://d.hatena.ne.jp/Raccoon1980/20120416/1334547642
たぬき丸焼けの顛末(2)http://d.hatena.ne.jp/Raccoon1980/20120416/1334548371
自らの未熟さと共に、現在の「中国」をめぐる知的状況に対するある種の苛立ちの原因というか、東洋史界隈の人々とその外部にいる人々との間にある深くて暗い川のようなものが浮き彫りになったという点で、個人的には非常に意義深いやりとりだったのではないかと思います。議論の元になったRosenthalとWongの本については、たぬき氏もブログでとりあげておられますが、僕もいずれ時間を見つけてきちんと評価したいと思っています。というわけで、自省と、今後の議論の深まりへの期待を込めてメモ。
Before and Beyond Divergence: The Politics of Economic Change in China and Europe
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