梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

現代ナショナリズム(最後・後の波)理解のために

「人種なき人種主義」とはなにか
http://guide.cagami.net/shiga.shtml

滋賀県人は琵琶湖での生活に順応した水棲人間です。彼らは琵琶湖の湖底に村を作り、普段はその中で生息していますが、陸棲も可能なため、陸上でも活動しますし、隣県へ侵入することもあります。

 滋賀県人の特徴は、県人全員に共通する怪異な容貌です。彼らはエラの張った顔立ちで、灰色がかった青い皮膚をしており、その不気味さから隣県の住民に嫌われています。琵琶湖に生息する「インス鱒(いんすます)」という鱒の一種に似ていることから、滋賀県人風の容貌を「インス鱒面(いんすますづら)」と呼ぶこともあります。

「享楽の盗み」とはなにか
http://guide.cagami.net/toyama.shtml

富山のクスリ売りがここまで急速に全国に広まったのは、彼らが「先用後利」という方法を採用していたためです。各地へ散らばった売人たちは、まずその土地土地の子供たちを集め、紙風船を与えたり手品を見せたりして子供の心を掴みます。そして、子供を足がかりにし、その両親たちへと接触するのです。

 最初、彼らはまるで友人のように両親たちに接します。旅先での面白い話を聞かせたり、主婦の愚痴を聞いてあげたりして、顔馴染みの関係になるのです。そして、彼らが心を許したところで、売人たちは懐からそっとクスリを取り出すのです。

「そうかい、奥さん。ずいぶん辛い思いをしてるんだねえ。ほら、そういう時はさ、このクスリを使うんだよ。いや、別に今すぐ使えって言ってるわけじゃないよ。辛くて、辛くて、もうどうしても我慢できない時だけ、このクスリを使うんだ。そうすればさ、スッと楽になるから。ああ、いや、お金なんか要らないんだよ。とにかく、オレはこのクスリを置いていくからね。また来るからさ。奥さんがどうしても辛くてこのクスリを使ったときだけ、その分だけお金を払ってくれればいいからさ……」

 こうして、富山のクスリ売りたちは、各地へクスリを置いていったのです。最初はクスリを安価で売ったり、場合によってはタダであげたりすることもありました。「辛そうな姿を見かねて」「私で力になれれば」など、富山県民はあくまで友人のように接してきます。しかし、顧客がクスリ漬けになってしまい、クスリが無ければ耐えられない体になってしまえば、彼らはどんどんと値を吊り上げていき、容赦なく搾り取っていくのです。