最近の香港紙はというと先月文革40周年の特集で盛り上がったのに続いて、今月に入ってからは天安門事件の再評価を求めて中国政府を批判する記事が相次いだ、かと思えば最近は一連の不正疑惑で窮地に追い込まれている陳水扁政権を厳しく弾劾する記事を毎日のように載せている、かと思ったらワールドカップで日本が負けるとさも嬉しそうにスポーツ欄一面使ってデカデカと報じる、などいつもながら飛ばしていて面白いのだが、このエントリの写真はそれらとは直接関係なく昨今の学費の高騰と就職難によって、特に農村から出てきた大学生がいかに悲惨な境遇におかれているかを報じた『星島日報』の日曜版の特集記事からとってきたもの。
なぜこれを持ってきたかというと、最近何かと話題になっているらしい高原基彰『不安型ナショナリズムの時代』ISBN:4862480195「社会の流動化」の話となんとなくリンクしそうな気がしたので。というわけで今回はとりあえず前フリだけで同書のちゃんとした検討はまた改めて。