昨年末に引き続き、ryozo18さんid:ryozo18:20060110が、中国GDP統計値の上方修正に関する各種報道のまとめをエントリされている。
そこ(およびコメント欄)でも触れられているが、90年代の一連のGDP統計の改訂作業の実質的な責任者であるのが国家統計局の許憲春氏で、彼はGDP統計の技術的な算定方法に関する中国語・英語の論文をいくつも発表しているが、日本語に翻訳されたものでは以下の京都大学の21世紀COEプログラムのシンポジウムでの報告ペーパーが入手可能である。
たとえば、中国の統計についてよく指摘される「なぜある年のGDP統計が翌年の1月にはもう発表できるのか」という点や、地域ごとのGDPと全国規模のGDPとの食い違い、といった点についても、詳しく説明がなされている。興味のある方はご一読を。