金谷譲氏のブログより。
http://blog.goo.ne.jp/joseph_blog/e/8b1219ae26515267131545a7400f5605
「福沢こぼれ話――故葦原雅亮老師の談話から――」で、伊藤氏は、『福澤諭吉全集』第16巻収録の「盃の献酬を止めにす可し」(『時事新報』論説・明治32年12月掲載)を、「すでに福沢自身筆を絶って後の社員の代筆にかかるもの」と、特に証拠を挙げるでもなくあたかも周知の事実のように書いている(本書562-563頁)。
どういうことなのか。それともこのこと――晩年の福沢が全く文章を書いていないこと、そして『時事新報』の論説に全く添削加筆の手を加えていないということ――は、公然の秘密(もしくは暗黙の了解)だったのか。
平山洋『福沢諭吉の真実』ISBN:4166603949。
参考: id:odanakanaoki:20050609