梶ピエールのブログ

はてなダイアリー「梶ピエールの備忘録。」より移行しました。

シュワちゃん、中国を行く

http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2005/11/16/MNG9HFP5C81.DTL&hw=governor+takes+execs+on+selling+spree+to+china&sn=001&sc=1000
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2005/11/16/MNG9HFP5CA1.DTL&hw=Governor+takes+execs+on+selling+spree+to+China&sn=002&sc=694
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?file=/c/a/2005/11/17/MNGQ9FPOD61.DTL

 完全にブッシュの影に隠れてしまった格好になったが、少しはわれらが知事閣下にも注目してあげてくださいw。約80名の財界人を引き連れた大訪問団だったこと、清華大学の講演では、"Some in my country fear that China's research and development will overtake America's ... but I believe America and the world will benefit from China's scientific and technological advances."・・といった感じでかなりリップサービスしまくりだったことなど、見方によっては結構いろいろ興味深いと思うんだけど。

ケインズ経済学の逆襲!

 先日、UCBの経済学部主催のセミナーで、コーディネータであるアカロフ先生が御大自ら行ったレクチャーを聞く機会があった。「ケインズ経済学の逆襲!」というのは僕が勝手にそう呼んでいるだけで、'the Missing Motivation in Macroeconomics'というのが講演の本当のタイトルである。タイトルだけでなく以下の講演のまとめも、あくまで梶ピエールの理解によるものなので、必ずしもアカロフ先生の意図を正確に伝えていない可能性があるが、ご本人がこれを読んでクレームをつけることは絶対ないと思うのであまり気にしないでやることにする。正確さを期したい人は後で紹介するペーパーなどを参照してください。
 さて、マクロ経済学における'the Missing Motivation'というのは何のことだろうか。これは、70年代においてそれまでのケインズ経済学にかわって学界の主流となったミクロ的な基礎付けを持つとされる(新古典派マクロ経済学が、実は個々の経済主体の行動に関する「モチベーション」に関する基礎付けを欠いているのじゃないか、ということを指摘したものである。

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